キャベツに育毛効果がある?身近な薄毛防止食品の成分を紹介!
「キャベツに育毛効果がある?」
「どうしてキャベツで育毛できるの?」
育毛効果は様々な食品でも報告されていますが、食卓に並ぶ機会が多いキャベツでも育毛効果が報告されています。
キャベツは焼いても蒸しても生でも食べれるため、料理のバリエーションが広く、食卓の強い味方です。
キャベツなら価格も安くどこでも買えるので、誰でも簡単に育毛効果を実践できるのではないでしょうか。
この記事ではキャベツの育毛効果のメカニズム、おすすめのレシピまで徹底追及いたします。
キャベツの育毛メカニズムとは?
ここではキャベツの育毛メカニズムを検証するために、以下の内容でご紹介します。
- キャベツに育毛効果があると言われる理由
- 育毛に必要な栄養素とキャベツの栄養素を比較
- キャベツの育毛効果を検証した研究概要をご紹介
キャベツに育毛効果があると言われる理由
キャベツに育毛効果があると言われる理由は、以下の3点です。
- キャベツにはindole-3-carbinol(インドール3カルビノール)が含まれている
- キャベツはビタミンKを多く含む
- キャベツはビタミンB6を多く含む
indole-3-carbinol(インドール3カルビノール)
indole-3-carbinol(インドール3カルビノール)とは、キャベツをはじめとしたアブラナ科の野菜によく含まれており、グルコシノレートと呼ばれる辛味成分の一種であるグルコブラシシンという化学物質です。
indole-3-carbinol(インドール3カルビノール)は主に性ホルモンに作用し、抗がん作用や抗酸化作用の働きを持つことでも有名で、indole-3-carbinol(インドール3カルビノール)のがんに対する研究が進められています。
ではこの化学物質が育毛にどう影響するのでしょうか。
このindole-3-carbinol(インドール3カルビノール)が代謝されると、「3,3′-Diindolylmethane」(ジインドールメタン)が生成されます。
この「3,3′-Diindolylmethane」(ジインドリルメタン)の働きを検証するために前立腺がんの研究が行われました。
研究結果ではジインドリルメタンには抗アンドロゲン作用が認められ、ジインドリルメタンがアンドロゲン受容体の発現を低下させたことが報告されています。
アンドロゲンは育毛に大きく関わる男性ホルモンです。
ジヒドロテストステロンとアンドロゲンが結合することで生成されるTGF-βが髪の毛の成長を弱め、髪の毛を成長期から退行期に移行させてしまい、抜け毛が増えてしまうのです。
ジインドリルメタンは前立腺がんを抑制するだけでなく、アンドロゲン(男性ホルモン)を抑える事でジヒドロテストステロンが原因の「AGA(男性型脱毛症)」にも効果が期待できます。
indole-3-carbinol(インドール3カルビノール)を含む野菜は以下のとおりです。
- キャベツ
- 小松菜
- 白菜
- ブロッコリー
- カリフラワー
どれも食卓でよく使われる野菜が多いので、是非気軽に育毛効果にチャレンジしてみてください。
ビタミンK
キャベツに特によく含まれるビタミンKには血管の弾力を健康に保つ働きがあり、血流の流れを良くすることで髪の毛に必要な栄養分を届けてくれます。
薄毛や抜け毛の原因のひとつに血行不良が挙げられ、血行不良を引き起こすと髪の毛に必要な栄養が行き届かなくなり、髪の毛をつくる細胞の働きが悪くなってしまうでしょう。
そのため育毛には血流循環が非常に大切なのです。
ビタミンB6
ビタミンB6には以下のような働きがあり、摂取することで頭皮の新陳代謝を活性化し毛母細胞の分裂が促進されます。
- エネルギーの代謝
- 細胞の生成
- 皮脂の分泌をコントロール
ビタミンB6が不足してしまうと、代謝できないことで摂取したたんぱく質の効果が出なかったり、皮脂の分泌のバランスが崩れる事で乾燥や毛穴のつまりを引き起こしてしまいます。
そのため、ビタミンB6は育毛にかかせない栄養素のひとつなのです。
育毛に必要な栄養素とキャベツの栄養素を比較
では実際に、キャベツにどのぐらい栄養素が含まれているかご紹介します。
ビタミンB1 | 0.04㎎ |
ビタミンB2 | 0.03㎎ |
ビタミンB6 | 0.11㎎ |
ビタミンC | 41㎎ |
ビタミンE | 0.1㎎ |
ビタミンK | 78μg |
葉酸 | 78μg |
ナイアシン | 0.2㎎ |
パントテン酸 | 0.22㎎ |
ナトリウム | 5㎎ |
カリウム | 200㎎ |
マグネシウム | 14㎎ |
リン | 27㎎ |
鉄 | 0.3㎎ |
タンパク質 | 1.3g |
食物繊維 | 1.8g |
脂質 | 0.2g |
コレステロール | 0 |
水分 | 92.7g |
炭水化物 | 5.2g |
キャベツの健康効果は高く、数多くのビタミンが含まれ、なかでもビタミンCや葉酸、ビタミンKが多く含まれています。
髪の毛に必要な栄養素は以下のとおりです。
タンパク質 | 髪を構成する |
亜鉛 | タンパク質を作り出す働きを持つ |
ヨウ素 | 新陳代謝を活発化させる |
ビタミンB群 | 新陳代謝を促進させ、細胞を活性化させる |
ビタミンC | 抗酸化と同時にコラーゲンを生成する |
ビタミンE | 抗酸作用や血行促進 |
葉酸 | ビタミンB群の一種であり、不足すると白髪の原因となる |
ビタミンK | 血流改善 |
鉄 | 髪に必要な栄養と酸素を運ぶ血液作りに必須 |
以上の事からキャベツには髪の毛の栄養に大切なタンパク質や葉酸、鉄、ビタミンが数多く含まれています。
栄養が不足すると細胞が正しく機能せず、髪の毛がやせ細ってしまい、薄毛や抜け毛、白髪の原因となります。
育毛には栄養価の高いキャベツがおすすめです。
育毛できるキャベツの食べ方をレシピでご紹介!
キャベツは様々な料理に使えるため、料理に合わせて調理方法も異なります。
ここではキャベツを使った育毛に適したキャベツの食べ方をご紹介します。
- ビタミンCを摂取したいときは生のままで
- キャベツを加熱する場合は茹で汁に栄養がある
- キャベツと相性が良い食材
ビタミンCを摂取したいときは生のままで
キャベツに多く含まれるビタミンCは熱に弱い特徴があります。
そのためキャベツを加熱調理するとビタミンCの効果が失われてしまいます。
生のキャベツのビタミンCが100gあたり41㎎に対して、茹でて加熱すると17㎎まで減少するのです。
ビタミンCを摂取したい方はキャベツを生で食べましょう。
ただしビタミンCは水溶性の性質をもつため、生のキャベツを水に長時間さらしておくと、肝心な栄養素が水に流れ出てしまうので注意が必要です。
またキャベツは生で食べると体を冷やす効果があるので、食べ過ぎに注意しましょう。
キャベツを加熱する場合は茹で汁に栄養がある
キャベツには水溶性ビタミンであるビタミンCとビタミンB群が多く含まれます。
水溶性ビタミンの場合、加熱すると茹で汁に栄養素が流出します。
そのためキャベツを加熱する際は茹で汁も飲めるスープやお味噌汁での調理がおすすめです。
キャベツと相性が良い食材
ひじきと合わせる事で鉄の吸収率がアップ
あさりとキャベツを合わせて摂取することで鉄の吸収率が上がります。
鉄には動物性食品から取れるヘム鉄と植物性食品から取れる非ヘム鉄の2種類あります。
非ヘム鉄は吸収率が低く、ヘム鉄が20~30%に対し、非ヘム鉄では2~3%以下です。
非ヘム鉄はキャベツに含まれているビタミンCと一緒に摂取することで吸収率が高まります。
ひじきの他にも非ヘム鉄が含まれる植物性食品には、大豆、納豆、ホウレン草などが挙げられます。
ひじきとキャベツの和風サラダや、大豆とキャベツで作るミネストローネなどのスープはいかがでしょうか。
玉ねぎで血流促進
玉ねぎに含まれるアリシンには血液をサラサラにさせる効果があります。
そのためキャベツと一緒に摂取することで、キャベツに含まれるカリウムによるむくみ改善効果と組み合わさって血流改善効果が期待できます。
油ものでビタミンKの吸収率がアップ
キャベツと油ものを合わせて摂取することでビタミンKの吸収率が高まります。
その理由はビタミンKが油に溶けやすい性質を持つためです。
とんかつなどの揚げ物定食に生のキャベツがセットになっているのも納得できますね。