ビニール肌ってどんな状態?原因や美肌との違い、正しいスキンケアを徹底解説!

肌にツヤがあるもののキメの乱れや不自然なテカリが気になる…。
ツヤがある肌は美肌の条件ですが、キメの乱れやテカリ、赤みがある場合は注意が必要な「ビニール肌」の可能性が大!
一見美肌に見えるようなビニール肌でも、実は肌トラブルが並行して出ている状態のため、早めに見極めて適切なスキンケアをすることがポイントです。
今回は、そもそもビニール肌とはどんな肌状態を指すのか、見た目の特徴や原因、美肌との違いを徹底解説!
ビニール肌から美肌を目指す、正しいスキンケアや対処法も合わせて参考にしてくださいね。
ビニール肌に要注意!いったいどんな見た目?

ツヤ肌と間違えてしまいそうなビニール肌ですが、いったいどんな見た目が特徴なのでしょうか?
ここではビニール肌の見た目や状態、美肌との違い、セルフチェック方法をまとめてみました。
ビニール肌はこんな肌状態!
ビニール肌は、一見ツヤ肌に見えがちですが実はまったくの別物。
肌のうるおいやバリア機能、ターンオーバーの正常化、なめらかな美肌をキープといったさまざまな役割がある角質層や、美肌の条件となるキメが失われた状態がビニール肌で、顔全体が不自然にテカっています。
ビニール肌をツヤ肌と勘違いしてしまうと、角質が薄くなりキメが失われていることに気付けないため、
- うるおいを守るキメ、角質層の働きが低下し、乾燥や敏感肌につながる
- 肌を守る角質層のバリア機能が失われ、紫外線や摩擦のダメージを受けてシミができる
- 皮膚を支える水分、弾力が失われてたるみやシワの原因になる
- バリア機能の低下で外的なダメージの影響を受け、ニキビにつながる
などなど、いくつもの深刻な肌トラブルにつながることがあるため、注意が必要です。
ビニール肌に気付かないままの放置はさらに、角質が薄くなっていることでヒリヒリや赤みの常態化、痛みといったトラブルにつながるおそれがあるため、注意が必要ですよ。
ビニール肌と美肌はココが違う!
ツヤがあるという点では、ビニール肌・美肌に変わりがないように見えますが、このふたつの肌質には以下のように細かな違いがあるのです。
ビニール肌の特徴 | 美肌の特徴 | |
見た目 |
|
皮膚にある程度の凹凸があり、キメ整っている、自然なツヤ感 |
肌に触った時の感触 |
|
しっとりでなめらか |
肌の状態 |
|
ハリ、弾力、ツヤがある |
ツヤがある点では似ているように思うビニール肌・ツヤ肌でも、上記の違いを見ると見た目・感触・状態にはいくつもの違いが…。
そしてあるアンケートでは、ビニール肌を知っている・対策を採っている方が全体のわずか23%程度となっているため、この肌トラブルはなっているのに気づけない、悪化するリスクが高いと言えるでしょう。
ビニール肌のセルフチェック方法
わずか23%程度しか認識していない・聞いたことがあるという結果となったビニール肌。
ここでは自身の肌質がツヤのある美肌なのかビニール肌なのかを見極めるため、以下にセルフチェックをまとめてみました。
- 肌にキメがない
- 不自然なテカリが顔全体に出ている
- 乾燥、敏感さを感じる
- 毛穴が目立たない
- 赤みが気になる
- いつもの化粧水に刺激を感じる
- 洗顔後の拭き取り、スキンケアでヒリヒリする
ビニール肌になると、肌のバリア機能や栄養を守る角質が極度に薄くなるため、乾燥と敏感さの両方を感じることがあります。
そしてバリア機能が低下していることで刺激や摩擦に弱い状態になり、肌の赤みや洗顔後の拭き取り、いつものスキンケアでヒリヒリしてしまう、上記に当てはまる部分が多いほどビニール肌の可能性が高いと言えるでしょう。
そもそもビニール肌になるのはナゼ?主な原因をチェック!

ツヤがあり毛穴レスな美肌だと思っていた肌が、実はビニール肌という現実にショックを受けた方が少なくはないでしょう。
自分の肌がビニール肌だと知ると、いったい何が原因でこうなってしまったのか、原因が気になるところ。
ビニール肌の根本的な原因は、「スキンケアの頑張りすぎ」が影響しています。
ここではビニール肌のよくある原因とそれぞれの影響を詳しく見ていきましょう。
角質ケアを頑張り過ぎている
肌の古い角質の蓄積はごわつきやざらつき、ニキビやターンオーバーの乱れとたくさんの影響があるものの、
ふき取り化粧水 | ふき取る摩擦、成分が刺激になり角質が傷む |
ピーリング | 頻繁に使うと必要な角質まで剥がれて肌荒れ、乾燥悪化につながる |
酵素洗顔料 | 洗浄力、吸着力が強く乾燥、肌荒れの原因になる |
などの角質ケアアイテムは、肌質に合ったタイプを最適な頻度で使用しないと角質を剥がしてしまうことでビニール肌の原因に。
角質ケアは健康な肌であれば週に数回が目安となるため、頻繁に上記のようなアイテムを使ってしまうとビニール肌になり常態化の原因となるため注意が必要です。
摩擦や刺激が強いスキンケアによるもの
ビニール肌になってしまう原因には、摩擦や刺激が強いスキンケアが大きく関係しています。
そもそもビニール肌は、角質が薄くなりキメの粗さが原因となり、その原因には日々の摩擦や刺激が強いスキンケアが影響しています。
どんなに肌にやさしく、美容効果の高いスキンケアアイテムでも、ゴシゴシと摩擦や刺激を与えるようなスキンケアをしていては、角質にダメージがかかって皮膚が薄くなり、キメの乱れや不自然なてらてらとした質感が目立ってしまいます。
そして、忙しい毎日を過ごしていたり、スキンケアがおろそかになっていると、ゴシゴシ摩擦・刺激を与えるようなスキンケアが常態化してしまうため、ビニール肌の定着につながることがあるのです…。
洗浄力の強いコスメによるもの
テカリが不自然で赤みが目立ち、キメの粗さが気になるビニール肌は、洗浄力の強いコスメの使用も大きな原因です。
洗浄力の強いコスメには、
オイルタイプのクレンジング剤 | 洗浄力が強く、肌の刺激になる添加物の配合が多い |
ニキビケア専用の洗顔料 | オイリー肌向けが多いため、乾燥・敏感肌はダメージが強く出る |
剥がすタイプのパック | 肌のうるおいを守る新しい角質を剥がしてしまう |
という種類があり、それぞれに上記のような影響があることでビニール肌の原因、悪化につながるリスクが…。
洗浄力の強いコスメは、パッと見ではそうとわからないことがほとんどのため、乾燥肌なのにオイリー肌専用、オイリー肌なのに乾燥肌専用といったちぐはぐなコスメ選びを改めることが肝心。
ビニール肌の改善や予防は、「肌質・肌状態に合ったスキンケアをする」ことが根本となるため、今のスキンケアアイテムが肌質・肌状態に合っているかを確認してビニール肌の予防にアプローチしましょう。
ビニール肌から美肌に!必要なスキンケアや対策を伝授

赤みや不自然なテカリ、キメの乱れが目立つビニール肌は、コツコツと正しいスキンケア・対策を習慣にすることで解決しやすくなります。
肌の土台を整えて、ビニール肌から美肌を目指す、必要なスキンケアや対策をまとめてみました。
コスメと使い方の見直しを徹底すること
ビニール肌の原因は肌に合っていないコスメの使用、さらにはスキンケアのおろそかさ・刺激や摩擦がかかっていることが大きな原因。
そのため、まずは自身の肌質に合った乾燥肌向け・オイリー肌向けといったコスメの見直しを始めてみましょう。
ただ、肌はホルモンバランスや睡眠の質、食事の内容で変わることがあるため、その時々の肌状態に対応できるよう、いろいろなタイプのコスメを常備しておくことも安心です。
そして、スキンケアをする時は決して摩擦や刺激を与えず、「プレスのみ」でのスキンケアを心がけることがポイント。
肌の上で擦るようなお手入れは、そのたびに角質がダメージを受けてビニール肌の原因になるため、肌にスキンケアアイテムの成分を押し入れるような、ソフトなタッチでのスキンケアを心がけてみましょう。
紫外線・保湿対策を徹底する
ビニール肌は、本来肌を守り、キメを整えたり外的なダメージを跳ね返す角質が皮膚表面に出っ張った状態と考えられています。
美肌のもととなる角質を守るために、紫外線・保湿を徹底しましょう。
まず紫外線は、長時間浴び続けてしまうと角質層からうるおいを奪い、乾燥からのバリア機能低下、ビニール肌につながってしまいます。
天候やシーズンにかかわらず、紫外線は常に降り注いで肌にダメージを与えるため、日焼け止めや日傘、帽子などの紫外線対策を徹底しましょう。
そして保湿は、角質層にたっぷりのうるおいが満ちているほどにバリア機能が高まる重要なスキンケアとなります。
乾燥しているとビニール肌はもちろん、
- 紫外線の影響によるメラニン発生、シミやくすみの原因に
- 肌の弾力が失われてシワ、たるみ、もたつきの原因に
- バリア機能の低下で肌質がゆらぎ、肌荒れ、炎症の原因となる
といったいろいろな肌トラブルにつながることがあるため、肌を乾燥させないスキンケアを心がけていきましょう。
睡眠の質に気を配ること
ぐっすりと眠れる質の良い睡眠は、ビニール肌を立て直す成長ホルモン、肌にうるおいを与えて保持する女性ホルモン・エストロゲンの分泌を活発にします。
睡眠不足、寝つきが悪く熟睡できないといった睡眠不調がビニール肌悪化の原因になるため、睡眠環境や時間、タイミングなどを見直してぐっすり眠れる環境に整えていきましょう。
ストレスを溜めないことや、リラックスできる寝具を使う、寝室環境に気を配るだけでも睡眠の質が深まり、内側からのビニール肌改善・予防に役立ちますよ。
おわりに

肌にツヤがあり、毛穴は目立たないものの赤みや敏感さが気になる場合は、ビニール肌の可能性を考慮していつものスキンケアを見直してみましょう。
頑張り過ぎなスキンケアが肌に負担をかけ、ビニール肌の原因になることを理解しながら、肌にやさしく正しいスキンケアで本物のツヤ美肌を目指してくださいね。