顔が左右非対称(アシンメトリー)の原因は?治す場合は整体かクリニックどっちが良い?
顔が<アシメ>になっていると聞くと、「それはタイヘン」と思うかもしれません。
でも、左右の顔でまったく同じサイズ、形という人はいません。
顔の左右が<アシメ(アシンメトリー・左右非対称のこと)>になっているというのは普通のことなのです。
これで一安心かもしれませんが、問題なのは顔の<アシメ>ぶりがひどいときです。
これはちょっと気になりますし、何よりも格好悪いですね。
そこで今回は、顔がどうしてそんなに<アシメ>になるのか、原因を探りながら解消法を解説しましょう。
顔が左右非対称(アシンメトリー)!?これってOKなの?
顔が左右非対称(アシンメトリー)と聞いて、「ホントウに!?」と驚く人がいるかもしれません。
鏡で自分の顔をつぶさに見てください。左右を見比べると、どことなく違うように感じませんか。
そうです、人間の顔は本来<アシメ(アシンメトリーの略)>なのです。全く同じサイズ、形ということはありません。
それでOKなのかと思う人もいるでしょうが、OKです。
これはだれでもあることであり、それほどひどい<アシメ>でなければ、心配の必要は全くなし。
気にしなくても全然ダイジョウブだし、他の人も特に気に留めないでしょう。
問題なのは、<アシメ>の部位と度合いです。部位によって<アシメ>ぶりが目立つ場合もあるし、度合いがひどければ顔が”歪んで”見えます。
顔が左右非対称(アシンメトリー)とは、どんな状態なのか?
顔が<アシメ>とは、どんな状態を指すのでしょうか。
いくつか具体例をピックアップしてみましょう。
眉の高さがアシメ
人によっては眉の高さが左右で<アシメ>なことがあります。
気がつかない程度の左右のずれなら良くあることですが、少しずれが大きいと気になるものです。
「どうして私の眉は左右で高さが違うのかしら」と自問自答することにもなるでしょう。
目の大きさや位置がアシメ
厳密に言えば、誰でも左右の目の大きさと位置は違います。
しかし、普通は気がつかない程度ですから、あまり影響はありません。
ところが、その<アシメ>ぶりが目立つようだと、これも気になるもの。
鏡を見ると、つい目が行ってしまうでしょう。
鼻が曲がってアシメ
鼻が左右どちらかに曲がっているという人がいて、これも<アシメ>の現象です。
しかし、鼻が少し曲がるくらいなら良くあることです。
むしろ左右で全く同じ形の鼻になっている方がめずらしく、多少なら心配する必要もなくだいじょうぶ。
鏡を見て、嘆く必要はありません。でも、あまり曲がっているようだと、なんとかしたくなるかもしれません。
ほうれい線がアシメ
ほうれい線が左右で違うという人もいます。
次のようなケースです。
- シワの長さが左右で<アシメ>
- 左右でほうれい線の形が<アシメ>
口角の角度がアシメ
口角の角度や高さが左右で違う人がいます。
そうなると、口が”歪んで”いるように見えるので、外見上、ちょっと損をします。
顔がアシメの原因はどんなこと?
多少の顔の<アシメ>は普通のことなので、心配には及びませんが、ちょっと目立つと気になるものです。
では、どうして顔が左右で非対称、それも目立つほど<アシメ>になるのでしょうか。
その原因がどこにあるのか、探ってみましょう。
噛み方の問題かも
皆さんは、食事をするとき、どちら側の歯で噛んでいるでしょうか。理想の噛み方は左右の歯を均等に使うことです。
しかし、人間には噛み癖、噛みやすい方向というものがあり、どちらかの側の歯で噛むことが多くなります。
そうなると、片方の歯の周辺筋肉ばかり発達し、左右アンバランスになってしまうのです。
これで顔が<アシメ>になるというわけです。皆さんも思い当たる節があるのではないでしょうか。自分の噛み癖には注意しましょう。
歯並びの問題かも
歯並びの関係で、左右の顔が非対称になることがあります。
自分の歯をじっくり見たことがある人ならお分かりになるでしょうが、左右の歯は同じように並んでいるわけではありません。
少しずつ形や配置が違うのです。左右で歯並びが大きく違うと、口角や顔の左右差が顕著に表れることがあります。
なんだか顔が”曲がっている”なということもあるでしょう。
骨格の問題かも
顔が<アシメ>になっているのは骨格の問題でもあります。
生まれつきの骨格から、成長するにつれて形作られた骨格そのものが<アシメ>になっているのです。
これはやむを得ないことで、左右の顔の骨格が全く同じという人はいません。
寝るときの姿勢かも
寝るときにどのような姿勢になるかも、顔が<アシメ>になることと関係があります。
左側ばかり、或いは右側ばかり下にして寝ていると、顔の形が左右でずれてしまうことがあります。
人間の骨も筋肉も寝ている間によく成長するので、寝るときの姿勢は非常に重要なのです。
加齢かも
年齢を重ねることで、顔が<アシメ>になることがあります。
顔の骨や筋肉組織、皮下脂肪は加齢によって変化(萎縮したり弛緩したり)するのですが、これが左右同じように起きるわけではありません。
顔の骨や筋肉組織、皮下脂肪の萎縮などが左右で別々に起これば、顔が”歪んで”いるように見えてしまうのです。
そこに、歯の治療などが加わると、余計に左右差が目立つこともあります。
多少の左右差なら許容もできるでしょうが、あまり気になるようなら対処の必要も出てきます。
姿勢の問題かも
顔が<アシメ>というと、顔だけの問題のように思う人もいるでしょうが、実は体との関係もあるのです。
それが姿勢の問題です。例えば、猫背の人は首が前のめりになって頭部が下がり気味。
そうなると、背骨や首の骨などに”歪み”を生じやすくなり、顔の筋肉の付き方や動き方に微妙に影響するのです。
それが<アシメ>になる原因でもあります。
頬杖をつくことが原因かも
普段頬杖をつく習慣がある人も顔が<アシメ>になることがあります。
頬杖では片方の頬ばかりに圧力が加わり、筋肉の付き方が偏ってしまうのです。
ときには骨格にも影響を与えます。左右同じように頬杖をつくという人はあまりいなく、普通は片方によりがちです。
そのために、顔が<アシメ>になりやすいのです。
足を組んで座ることが原因かも
足を組むのと顔が<アシメ>なこととで何が関係あるのかなと思う方がいるかもしれませんが、関係あるのです。
座るときに足を組む人は骨盤が”歪む”ことがあります。
骨盤は体の中心で、回り回って顔の形にも影響するのです。
顔が”歪んで”しまうということですね。
顔のアシメぶりをどうチェックする?
自分の顔がひどい<アシメ>になっているか、どうチェックすればいいでしょうか。
そのチェック方法を紹介します。
スマートフォンで撮影してみる
スマートフォンで自分の顔を撮影することで、<アシメ>の度合いをチェックできます。
正面から自然な表情で撮影し、写真にグリッド線を引いてみるのです。
これで目の高さや口角の位置、鼻の中心線などの左右差をチェックできます。
笑顔の状態で確認してみる
自然な表情ではさほど顔の左右差が目立たない人でも、笑顔を作ったときに変わることがあります。
やはりスマートフォンで撮影するとして、笑顔の状態で口角の高さや目の大きさなどをチェックしてみましょう。
左右の目の大きさが違う、片方だけ口角が下がるなどの場合は、<アシメ>ということです。
他人に見てもらう
自分で鏡を見ながら、顔の<アシメ>ぶりをチェックするのはかなり難しいので、他人に見てもらうこともできます。
家族や友人に「私の顔の左右対象になっているかしら」と聞いてみてもいいでしょう。
その評価で状況が分かります。
顔の左右差チェックアプリを利用する
最近は便利な世の中になって、顔の左右差をチェックしてくれるアプリもあります。
カンタンに顔の左右差を診断してくれるアプリで、これなら手間いらずで確認できるでしょう。
その中からいくつか拾って、特徴を説明しましょう。
- FaceScore:顔の黄金比とパーソナルカラーを診断してくれるアプリ
- Mirror Trick Camera:ミラートリックを使った写真をカンタンに撮影できるカメラアプリで、左右対称、もしくは上下対称の写真ができる
- フェイスシンメトリー:完璧な人はいない:顔の左右をチェックできるアプリ
顔のアシメをどう解消するの?
顔が<アシメ>である原因を見ると、やむを得ないと思える部分もありますが、やむを得ないと諦めているわけにも行かないかもしれません。
そこで問題になるのが、顔の<アシメ>をどう解消するか。その方法をいくつかピックアップしてみましょう。
両側の歯で噛んでみるといいかも
顔が<アシメ>になる原因として噛み癖を取り上げましたが、それなら左右両側の歯で噛むようにすればいいのです。
これで口周りの筋肉が左右同じように鍛えられるので、アシメ転じて左右対称になる可能性があります。
ただ、地道な努力ではありますが…
バランスよく眠ってみるといいかも
寝るときの姿勢も顔が<アシメ>になる原因になりうるので、バランスよく眠るようにしましょう。
片側ばかり向かず、同じように寝返りを打つ、或いは仰向けになるなどが◎です。
メイクで調整してみるといいかも
メイクで顔が<アシメ>であるのを解消できるわけではありませんが、ある程度の効果は期待できます。
方法としては、次のようなものがあります。
- 口角の高さの左右差はコンシーラーで隠す
- 或いはリプペンシルで大きく描く
- 眉毛の左右差は書き方で調整する
マッサージをしてみるといいかも
顔が<アシメ>な場合、片方の顔の筋肉だけがこわばり、片方がほぐれているという場合も。
この調整に有効なのがマッサージです。緊張している側の筋肉を優しくほぐしてみます。
顔ヨガや表情筋トレーニングもおすすめです。「あいうえお体操」などを行うことで、顔全体の筋肉をバランスよく鍛えることができます。
歯列矯正をしてみるといいかも
歯並びが原因で顔が<アシメ>になっているのなら、効果的な治療は歯列矯正です。
歯列矯正には費用は掛かりますが、適切な治療を受ければ、顔のコンプレックスも解消します。
歯のかみ合わせや歯並びは自分ではどうすることもできませんから、信用できる歯科医院で治療を受けた方がいいでしょう。
美容医療の手を借りてみるといいかも
顔が<アシメ>になっている場合、自分でできるケア方法もあるにはあるのですが、限界もあります。
なんとかしようと思っても、できないこともあるのです。
そこで他力本願的な方法として、美容医療の手を借りることもできます。
美容医療には美容鍼やフェイシャルエステ、注入治療、手術など様々なものがあります。
美容鍼
顔が<アシメ>である場合、美容鍼が効果を発揮できる場合があります。
すべての原因に対してというわけではありませんが、有効なものもあるのです。
例えば、次のような顔の<アシメ>では美容鍼で効果が出る場合があります。
- 目の大きさが<アシメ>
- むくみの生じ方が<アシメ>
- 口角の角度が<アシメ>
- 左右のいずれかで噛み癖がついて、<アシメ>
- あごの位置が中心からずれていて、<アシメ>
美容鍼では、顔の深い部分の筋肉に働きかけ、血行やリンパの流れを促進し、顔の”歪み”の根本的な治療を目指します。
フェイシャルエステ
顔が<アシメ>になっているときは、フェイシャルエステでの小顔矯正施術が有効な場合があります。
フェイシャルエステでは、顔の<アシメ>の状況を確認してから、左右に適切な圧を加えて、バランスを取ろうとするのです。
手術
顔が<アシメ>な原因が骨格などにあるときは、普通は修正できません。
骨格の形を変えることは自分はもとより、エステサロンでもできないことです。
でも、それを可能にするのが美容外科での手術です。
高度な知識と技術を有する外科医の手に掛かれば、骨格が原因で顔が<アシメ>になっている問題も解消しやすいです。
顔がアシメな場合はどこで治療すべきか?
顔が<アシメ>な原因はいろいろありますが、それぞれの原因によっても治療方法は異なります。
では、どこで治療すべきでしょうか。いくつか顔の<アシメ>、歪みを治してくれる治療機関をピックアップしてみましょう。
口腔外科で相談して見るのも◎
顔が<アシメ>になっている場合、口腔外科に相談するのも◎です。
口腔外科は口の中から顎、顔面、隣接組織などの疾患を扱う医療組織で、歯医者さんよりも専門分野が広くなっています。
外科というように外科処置も行うのです。
顔の変形(”歪み””ねじれ”)と、噛み合わせの異常等で、顔が<アシメ>になっている場合、口腔外科の外科処置が効果を発揮することがあります。
手術(顎の骨切り術)などにより顔の”ねじれ”や”歪み”を治し、<アシメ>を解消するのです。
矯正歯科などでもかみ合わせの治療などを行い、顔の<アシメ>を治せる場合もありますが、根本的な治療で根本的な修正をしたい場合は、口腔外科に受診する方がおすすめです。
整体院に通うのも◎
顔が<アシメ>になっている原因によっては、整体院での治療で効果が出るかもしれません。
整体院では身体の”歪み”を整え、頭蓋骨の位置を正常に戻し、筋肉のバランスを取ることによって、顔の<アシメ>なところを改善しようとします。
筋肉の張りやむくみ、脂肪等が原因で顔が”歪んで”いるときは、整体院の治療にかなりの効果を期待できるでしょう。
治療がうまくいけば、早く効果が出る、即効性があるなどの場合もあります。
針灸院で治療を受けるのも◎
顔が<アシメ>な場合の治療法として美容鍼を挙げましたが、美容鍼の治療を行っているのが針灸院です。
そのため、ある種の原因に対しては、針灸院に通うことで解消するかもしれません。
美容鍼では、顔の筋肉の左右差をチェックし、凝り固まっている方の筋肉の奥深くまでハリで働きかけて、両側を均一な状態に仕上げようとします。
ときには微弱な電流を流しながら、表情筋を鍛え、左右の筋肉が同じように働くように調整。
美容鍼効果で実際に顔の<アシメ>が解消された人もいます。
美容外科で手術を受けるのも◎
美容外科では、顔が<アシメ>になっている方に対して、骨格から根本的な治療を行ってくれます。
根本的な治療とは、手術のことです。骨格が原因で顔が<アシメ>になっている場合、手術以外の方法でうまく治すのは難しいものです。
整体院での治療で効果が出る場合もありますが、出ると保証されているわけではありません。
手術による治療では、骨格に対してもアプローチできるので、これまで諦めていた方の顔の<アシメ>でも改善する可能性があります。
ただ、優れた技術を有する外科医に手術してもらわないといけません。
顔の左右差を解消する手術はカンタンではありませんから、あまり優秀でない医師が行うと失敗の可能性もあるのです。
そのため、医師の技術や症例写真、例、実績なども確認したうえで、美容外科を選んでみましょう。
美容外科では、メスを使わない次のような治療も行っています。
- ボツリヌス注射(注入治療)
- ヒアルロン酸注射(注入治療)
- スレッドリフト治療(糸の治療)
- HIFU・高密度焦点式超音波治療
手術が怖いなどの方は、これらの治療でも顔が<アシメ>なのが改善する可能性がありますから、よろしかったら利用してみてください
※この記事では、「顔が<左右非対称>」という代わりに「顔が<アシメ>」という表現を多用しましたが、<アシメ>はファッショや髪型などでよく用いられる言葉です。ただ、便利な言葉でもあるので、「顔が<アシメ>」という表現も使ってみました。