ほうれい線をなくす効果的な方法とは?スキンケアや生活習慣のコツを押さえておこう
顔にくっきりとほうれい線があると、鏡を見るのが憂鬱になったり、実際の年齢よりも老けた印象に見られるなど、いろいろなデメリットを感じてしまいますよね。
顔にできるほうれい線は、深く長く、年齢を重ねるとともに目立ち始めるので、そもそもの原因や効果的になくす方法が気になるところではないでしょうか。
そこで今回はほうれい線ができやすい人の特徴やその関係性、効果的になくすスキンケアや生活習慣のコツをわかりやすく解説!
ほうれい線をなくして若々しい美顔・美肌を目指すべく、スキンケアや生活習慣でできる方法、注意点などをぜひ参考にしていただければと思います。
ほうれい線とは?できる仕組み、できやすい人のタイプを解説!
小鼻のあたりから口角に向かって、深く長くできてしまうほうれい線。
顔の中心にくっきり浮かび上がる特徴があるほうれい線は、自分自身で気になることはもちろん、場所的にもとても目立つため、まわりの目を気にしてしまうことがあるでしょう。
では、ほうれい線はどのようなメカニズムででき、深く長い状態に変わってしまうのでしょうか?
ここではほうれい線ができる過程とできやすい人のタイプについて解説していきたいと思います。
ほうれい線ができるメカニズムについて
知らず知らずのうちに、長く深いほうれい線ができたり、うっすら浮かび上がったほうれい線がいつの間にか長く深くなっている…。
その変化には、以下のような過程が関係しています。
- 肌の乾燥、老化によって小鼻から口角に向かってうっすらとした「シワ」ができる
- 肌の乾燥が紫外線や加齢によって悪化し、皮膚が弾力をなくしてほうれい線が目立ち始める
- 乾燥、紫外線、加齢、ホルモンバランスなどの影響をいくつも受け、ほうれい線が顔に定着する
- 最適なケア、生活習慣を見直さないことでさらにほうれい線が深く長くなる
ほうれい線は、もともとの肌質や顔立ちにかかわらず、上記のような影響を受けてどんどん進行してしまいます。
そのためほうれい線は、1の段階ですぐにほうれい線ができる予兆に気付き、最適なスキンケアや生活習慣をはじめて予防に意識を向けておくことが、改善のコツと言えます。
ほうれい線ができやすい人のタイプ【7選】
肌質や顔立ちにかかわらず、誰にでも起こり得るほうれい線ですが、特にできやすいタイプの7つの注意点があります。
ほうれい線の根本的な原因にもなりうる、できやすい人のタイプ7選と、それぞれの関係性や理由を詳しく見ていきましょう。
タイプその①|乾燥肌、敏感肌の方
ほうれい線ができやすい方のタイプは、乾燥肌・敏感肌が挙げられます。
ほうれい線はそもそも、肌の弾力やうるおい、油分、栄養などさまざまな要素が不足・減少し、肌が支えられないことでできてしまいます。
乾燥肌や敏感肌の方は、他の肌質に比べて皮膚を支える栄養やうるおい、油分が不足した状態。
そのため、皮膚が支えられず角質層が密着せずスカスカの状態にあるため、ほうれい線ができくっきりと目立ってしまうのです。
タイプその②|30代半ばや後半、40代以上の加齢による影響
30代半ばや後半、40代になって一気にほうれい線が目立つようになったと感じた場合は、加齢による影響が関係していると考えられます。
年齢を重ねると、以下のような肌やそのほかの変化で皮膚が支えられず、ほうれい線が目立つようになります。
線維芽細胞の機能低下 |
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骨が弱くなる |
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表情筋の衰え |
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年齢を重ねると、ピンとハリがあり、引き締まった肌をキープするための線維芽細胞・骨・表情筋が衰えてしまい、上記のような仕組みでほうれい線が目立つようになるのです。
タイプその③|スマホやパソコンを使う時間が長い人
ほうれい線ができやすい、気をつけておきたい人のタイプに、スマホやパソコンを使う時間が長い人が当てはまります。
イメージしてみると明確になるのですが、スマホやパソコンを長時間使っていると、
- 身体が緊張し、疲れを感じる
- 疲れを感じることで上体が前に傾く
- スマホ、パソコンの画面が目線より下にあることで前かがみになる
という乱れた体勢に変わってしまいます。
上記のような乱れた姿勢は、上体が傾く負荷・重力がダイレクトに顔全体にかかってしまうため、皮膚はこの重さに耐えきれずにたるみ、ほうれい線につながってしまいます。
そして、スマホやパソコンを長時間使うほど、カラダがこわばって疲労が溜まり、余計に上体が傾く角度が深くなっていきます。
姿勢が乱れ、上体が前かがみになるほど頭や上半身の重力・負荷が顔全体にかかるため、皮膚は常にその重力を受けて深いほうれい線につながってしまうのです。
タイプその④|ストレスや悩みを溜めやすい人
仕事や育児、家事、プライベートの出来事と毎日を忙しく過ごしていると、ストレスや悩みが出てしまうのは避けられないですが、それを解消できず、溜め込みがちな方もほうれい線ができやすいタイプと言えます。
その理由は、ストレスや悩みを抱え込みやすい方は、表情がこわばる分口角や皮膚が下がり、ほうれい線の深さや長さにつながりやすいため。
そしてストレスは、若々しい肌質をキープすることに関係が深い、女性ホルモンのバランスを崩してしまいます。
女性ホルモンのエストロゲンは、
- 肌の水分をキープする
- 弾力のある、引き締まった肌をキープする
という役割があるため、ストレスで女性ホルモンのバランスが崩れるとエストロゲンに美容に関する恩恵を受けられなくなり、皮膚が乾燥してほうれい線ができやすくなってしまうのです。
タイプその⑤|ほうれい線ができやすい「悪癖」がある人
ほうれい線ができやすい原因・タイプには、日常生活に良くないクセがある人が当てはまります。
たとえばそれには、
- 頬杖をつくことがクセになっている
- 顔を圧迫するような横向き、うつ伏せの寝姿勢が常
などなど。
まず、頬杖をつくクセがあると、常に皮膚が上に引っ張られて形状記憶的にほうれい線が深く長くできてしまいます。
また、横向きやうつ伏せの寝姿勢が常になっている方の場合も、ほうれい線ができやすい部分が睡眠中ずっと圧迫された状態に。
皮膚には形状記憶的にシワ・たるみを作ってしまう性質があるので、うつ伏せ・横向きの寝姿勢で圧迫された皮膚は、そのカタチを定着させて目立つほうれい線ができてしまうのです。
タイプその⑥|運動不足の人
ほうれい線ができやすい人のタイプには、運動不足になっている方も当てはまります。
日頃から運動をしていると、
- ほうれい線や皮膚のたるみの原因となる脂肪を燃焼できる
- 代謝が上がり、引き締まった皮膚をキープできる
- 血行が良くなり、老廃物・毒素の排出を促し溜め込みを防げる
という、ほうれい線予防や改善によい影響が出て、引き締まった若々しい顔立ち・肌質をキープできます。
ですが、運動不足が常態化していると、運動によって得られる上記のような働きが活きなくなって顔に贅肉がついたり老廃物・毒素が溜まってほうれい線につながってしまうのです。
タイプその⑦|ダイエットを習慣にしている人
ほうれい線ができやすい人のタイプには、頻繁なダイエットも影響しています。
その理由は、頻繁にダイエットをしていると皮膚の脂肪が落ちることで肌に弾力がなくなり、皮膚のたるみがほうれい線を作ってしまいます。
ダイエットをすると、食事制限をすることでタンパク質やカルシウムなど皮膚の弾力を支える栄養も不足するため、皮膚がしぼみ、ほうれい線の影ができやすくなるのです。
タイプその⑧|口呼吸、噛み癖の悪い人
口呼吸が常になっていたり、噛み癖が悪い、食事時に片側ばかりで噛むクセがある人も、ほうれい線ができやすいタイプと言えます。
まず呼吸は本来、鼻から吸って口から吐くのが正しく、口で息を吸う・吐くと口まわりに余計な負荷がかかってしまうことで皮膚がたるみ、ほうれい線の原因になってしまいます。
さらに口呼吸は、口内が乾燥するドライマウスになり、唾液に含まれるFGFというコラーゲンを作って美肌を保つ成分の恩恵が受けられなくなることで、ほうれい線ができやすく常態化するリスクが。
代わって食事時に片側ばかりで噛んで食べている場合も、もう片方の皮膚や表情筋が鍛えられずたるみ、片側だけ深く長いほうれい線ができてゆがみの目立つ顔に変わってしまうことがあるのです。
ほうれい線の進行レベルがわかる!?セルフチェック方法
ほうれい線の原因と合わせてチェックしておきたいのが、自身のほうれい線がどの程度の状態なのか、進行レベルを見ておくことも重要。
自身のほうれい線の状態が把握できれば、セルフケアやスキンケア、美容医療の必要性や方向性が判断でき、改善や予防につながりやすくなります。
ここでは、以下で判断できるほうれい線の進行レベルをまとめてみましたので、チェック点に当てはまる部分が多い方は、早めの対策を始めてみてくださいね。
- 顔全体が映る、大きめの鏡を用意、またはスマホで自撮りをする
- 真顔のまま、ほうれい線の状態を確認
- 頬骨のある位置の高さが、下がっていないかをチェック
- 目に見えてほうれい線がある、うっすらと線が入っているかをチェック
3のチェック点で頬骨の高い部分が、明らかに高さを失い、皮膚と一緒に伸び切っているように感じた場合は、皮膚がたるみほうれい線ができやすくなっているサイン。
また、4の段階で目に見えたほうれい線がある場合は進行のサインと言えるため、すぐに必要なコスメを準備したり生活習慣を整える必要があると言えます。
くっきりとしたほうれい線がなかったとしても、うっすらとほうれい線の線が見える場合は、これから深く長い、くっきりとしたほうれい線につながるリスクが大と言えるため、予防や改善のための対策を早めに採るようにしましょう。
ほうれい線をスキンケアでカバー!【化粧品の選び方、おすすめ成分編】
自身のいつもの顔立ちに違和感を感じたり、強いコンプレックスにつながってしまう、やっかいなほうれい線。
そんなトラブルをできるだけ早めに改善・予防するためには、肌にダイレクトなアプローチができる、スキンケアを意識的に改善していくことがポイントです。
ここではほうれい線対策に役立つスキンケアや、化粧品の選び方、おすすめ成分をわかりやすくご紹介します。
ほうれい線対策に必要なスキンケア
ほうれい線対策に必要なスキンケアは、以下の6つが欠かせないポイントに。
- 徹底した保湿
- 紫外線対策
- 抗酸化対策
- 頭皮のケア
- 専用コスメ+マッサージケア
- 美顔器の活用
ここでは上記の5つがほうれい線対策にどう関係しているのか、気になる内容と理由、やり方を詳しくまとめてみました。
徹底した保湿の重要性
ほうれい線ができてしまうのは、皮膚がうるおいを失い乾燥して弾力を失っているため。
上記の影響をなくすためにも、肌を乾燥させない保湿を徹底しましょう。
水分不足、エアコンの長時間使用、紫外線、お手入れ不足と肌の乾燥は、ほうれい線ばかりではなくシワやたるみ、シミやくすみとありとあらゆる肌トラブルの原因になるため、乾燥させない肌づくりが大切です。
紫外線対策
紫外線対策がシーズン問わず、そして室内にいる時でも必要な理由は、紫外線の影響を受けるとハリツヤ肌の元となるコラーゲンが変性してしまうため。
コラーゲンは、角質層をたっぷりのうるおいで満たし、肌を内側から持ち上げてリフトアップさせる、ほうれい線対策に欠かせない成分です。
年齢を重ねるとコラーゲンが不足・減少してしまうため、紫外線の影響を受けないよう日焼け対策を徹底しましょう。
抗酸化対策
抗酸化対策とは、ストレスや紫外線、大気汚染などの影響を受けて発生する活性酸素を防ぐ、アンチエイジングのひとつです。
活性酸素は肌細胞や血管を傷つけることで、ほうれい線の原因になる肌老化の加速に働きかけます。
ほうれい線が目立っているのは、活性酸素の影響を受けているサインを考慮し、以下のような食べ物に多く含まれる抗酸化作用成分を補い、内側からのほうれい線対策を心がけましょう。
ビタミンC、ビタミンE |
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ポリフェノール | ワイン、ナッツ類に含有がある |
リコピン | トマト、スイカに含有がある |
頭皮のケア
ほうれい線対策には、一見かかわりがないイメージが強いですが、「頭皮のケア」は、キュッと引き締まったたるみのないフェイスライン、小顔に見せる重要な要素となります。
- 起床後、シャンプー前、眠る前のブラッシング
- シャンプー時、家事や仕事の合間のセルフ頭皮マッサージ
- ドライヘッドスパサロン・専門店での定期的な集中ケア
- カッサや専用マシンなどでの頭皮ケア
などなど、頭皮のケアを心がけておくと常に頭皮が上へ上へと持ち上げられ、その際にひとつながりになっている顔の皮膚も上に引っ張られてたるみやほうれい線のカバー、予防に役立つのです。
専用コスメ+マッサージケア
事項でも詳しくご紹介するのですが、ほうれい線対策にはシワやたるみの改善に特化したコスメを使いつつ、リフトアップに役立つマッサージをプラスしてみることがポイントです。
専用コスメによって、ほうれい線のケアに効果的な栄養を補い、そこにセルフマッサージをプラスすると皮膚の柔軟性・血行が良くなってコスメの浸透、表情筋を刺激しほうれい線のカバー・予防につながります。
今日からのほうれい線ケアでは、以下のようなポイントを押さえたマッサージを専用コスメと併用して継続しましょう。
- ほうれい線対策のコスメを顔全体に塗り込む
- ほうれい線のある部分をやや強めにつまむ
- つまんだ状態で皮膚を5~10回持ち上げて下げる動きを繰り返す
- 手をグーにし、ほうれい線のすぐ横に当てて斜め上に持ち上げ、10秒キープ
- 3と4の流れを、スキンケア時や入浴後などに習慣づける
美顔器の活用
ほうれい線対策に美顔器を使うことは、頭皮やフェイスマッサージをさらに効率よくしながら、ダイレクトに皮膚を刺激してリフトアップ、血行促進などにつなげることができます。
ほうれい線対策に特におすすめの美顔器の種類は、
- RF(ラジオ波)美顔器
- EMS美顔器
- イオン導入美顔器
の3つ。
まずRF(ラジオ波)美顔器は、コラーゲンを生成する線維芽細胞に作用し、肌細胞を活性化させて内側からのリフトアップに働きかけます。
そしてEMS美顔器は、微弱な電流が皮膚を刺激し、たるみを持ち上げてほうれい線を目立たなくします。
イオン導入美顔器は、ほうれい線対策に役立つ美容液やジェルと一緒に併用すると、成分の分子を細かくして皮膚内部への浸透・保持を助け、スキンケア効果を高めながらほうれい線対策に効果を発揮します。
ほうれい線に効果的な化粧品の選び方
気になるほうれい線を改善・予防するために外側からダイレクトにアプローチできる、化粧品の選び方を詳しくまとめてみました。
ほうれい線対策、エイジングケアサインに特化した化粧品がたくさんあり、ついつい迷って選ぶまでに時間がかかる方も、ここでお伝えするポイントをチェックして、ベストな化粧品を見つけてくださいね。
効果における「エビデンス」がある化粧品を選ぶ
ほうれい線対策に効果的なコスメは、効果における「エビデンス」などがある化粧品を選ぶことがおすすめです。
たとえば、
ほうれい線(シワ)改善率が〇% | 研究、試験における効果のエビデンス |
リピーター率が〇% | 話題性、効果が高い化粧品だと判断できる |
〇ヶ月使用でほうれい線(シワ)改善率が〇% | どの程度の使用で効果が得られるのか、目安を把握できる |
といった効果におけるエビデンス、研究結果などアピールポイントとして提示・表記されていると、エビデンスのない化粧品を使うよりもコスパ・タイパが良く、ほうれい線改善の実感にもつながっていくでしょう。
愛用者のレビューを参考にして選ぶ
ほうれい線を効果的になくすコスメを上手に選ぶためには、ほうれい線対策に特化したコスメを複数ピックアップしつつ、愛用者のレビューが良いものを選ぶことがおすすめです。
ほうれい線対策コスメは、実際に利用している方のリアルな感想、使ってみた後の変化、使用感、安全性などがまるごとチェックできるため、自身に合った化粧品なのかどうかの見極めがしやすくなります。
ただ、公式サイトにアップされた口コミ・評判は、良い部分にフォーカスして掲載されているため、@コスメや各SNSなど悪い口コミも同時に確認しておくと、気になるほうれい線コスメの効果・使用感・安全性が判断しやすくなるでしょう。
「とろみ感」のあるコスメを選ぶ
ほうれい線対策に効果的なコスメはもちろん、保湿や敏感肌専用コスメまで幅広く採用されている、「とろみ感」のあるコスメ。
さっぱりみずみずしい使用感のコスメに比べて、とろみのある化粧品は皮膚への密着力があり、手肌に吸い付くようなもっちりとした肌状態に整えてくれます。
顔のほうれい線はそもそも、肌のうるおい・栄養不足で皮膚が垂れ下がった状態。
もっちりまろやかな質感のとろみコスメなら、水分をしっかり補って長時間の保湿・保水につながるため、乾燥肌が原因のほうれいせん対策に役立つでしょう。
ほうれい線に効果的な化粧品成分【5選】
長くくっきりと目立つほうれい線をカバーしていくためには、化粧品を選ぶ際にこのエイジングケアに効果がある成分を押さえておくことが重要。
ほうれい線のカバーに役立つ成分は意外に多くあるため、肌質やほうれい線のレベルに合わせて手軽に選ぶことができます。
ここではほうれい線対策に効果的な、6つの成分と効果の仕組みを詳しく見ていきましょう。
成分その①|レチナール
ほうれい線対策に効果的な成分「レチナール」は、数あるエイジングケア成分の中でも強力な作用がある、ビタミンAの別称です。
レチナールは、レチノールと同じくらいのほうれい線カバー力があるのに、低刺激で日本人女性の肌質に合っているという特徴が。
レチナール配合のコスメを使うと、ほうれい線対策の根本となる線維芽細胞が活性化し、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンの生成を促して内側からのほうれい線カバーに効果を発揮します。
レチナールはさらに、ほうれい線の目立つ老化した肌を、新しく健康的で引き締まった肌に入れ替える、ターンオーバーの活性にも一役買ってくれます。
成分その②|ナイアシンアミド
前項にてご紹介した、レチナールと同じくらいに注目を集めているエイジングケア成分、「ナイアシンアミド」。
肌の新陳代謝やターンオーバーを促す「ビタミンB群」の一種で、レチノールよりも肌にやさしく、肌質問わずに使えるメリットがあります。
ナイアシンアミドがほうれい線の改善・予防に役立つのは、真皮層に働きかけてコラーゲンの生成を促すため。
コラーゲンはそもそも。
- 皮膚の乾燥を防ぐ
- 角質層のうるおいを保持する
- 肌に弾力、ツヤを与える
という役割があり、ナイアシンアミドの作用によって生成が活発になると、真皮層の内側から皮膚を持ち上げ、ほうれい線を目立たなくします。
成分その③|ニールワン
デパコスや高級な韓国コスメに使われることが多い「ニールワン」も、レチナールやナイアシンアミドのように線維芽細胞を活発にすることでコラーゲンの産生にアプローチします。
肌は紫外線を浴びたり、ストレスの影響、生活・食習慣の乱れがあると、「好中球エラスターゼ」という、エイジングサインを増やす物質が増えてしまいます。
ニールワンは、ほうれい線の原因となるコラーゲンの減少に作用する、好中球エラスターゼの働きを阻害することで、健康的で若々しい肌づくりのキープに役立つ成分となっています。
さらにニールワンは、大手化粧品ブランド「POLA」によって独自研究・開発された成分でもあるので、話題性が高くエビデンスのある成分でほうれい線対策をしたい方にもおすすめですよ。
成分その④|ペプチド
ほうれい線対策に効果的な美容成分は数多く展開されているものの、意外にデリケートな肌質に合った種類はまだまだ少なく感じてしまいますよね。
ほうれい線に効果的な成分=刺激が強いイメージがありますが、ここでおすすめの「ペプチド」は、デリケートな肌質にやさしく穏やかな作用でほうれい線をカバーします。
ペプチドはほうれい線を内側からふっくらさせて目立たなくする、コラーゲンの生成を促します。
コラーゲンが活発に作られることで角質層が栄養・うるおいで満ち、内側からハリのある肌を目指し、ほうれい線の改善や予防につながっていくのです。
成分その⑤|セラミド
代表的な保湿成分「セラミド」も、ほうれい線対策に役立つ、おすすめの成分。
その理由はセラミドに、以下のようなほうれい線対策に役立つ作用が備わっているからです。
バリア機能を高める | ほうれい線の原因、外的なダメージを跳ね返す |
水分を集めて保持する | ほうれい線の原因、乾燥を防ぐ |
紫外線や皮膚への摩擦・刺激など外的なダメージは、セラミドがたっぷりのうるおいを集め角質層に保持することでバリア機能が高まり、跳ね返すことにつながります。
ほうれい線の原因は皮膚の水分不足・乾燥が大きく関係していることから、水分を集めて保持するセラミドは、ほうれい線対策に欠かせない効果的な成分と言えるでしょう。
栄養摂取や食べ物でほうれい線をなくす!【食生活編】
ほうれい線をなくし、ピンとハリのある若々しい顔立ちに仕上げるためには、内側からの栄養を補える、食べ物や栄養摂取にも気を配ることが大切です。
ここでは意外に知られていなかった、ほうれい線対策に役立つ食生活、栄養摂取のポイントをまとめてみました。
ほうれい線対策に役立つ食べ物、栄養一覧
タンパク質 |
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カルシウム |
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ビタミンC |
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ビタミンK |
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ビタミンE |
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逆にほうれい線対策に気をつけておきたい食べ物は、糖質・脂質・油分、加工食品・インスタント食品の過剰な摂取。
糖質や脂質、油分はまず、血管にダメージを与えて老廃物・毒素を溜め込む原因になり、ほうれい線はもちろん肌状態にも良くない影響を与えてしまいます。
加工食品・インスタント食品も、多くの添加物・刺激物が使われていることで肌の乾燥、ほうれい線悪化の原因になることがあるため、ほうれい線が気になる際の過剰な摂取に注意しましょう。
食べ物にかかわらず「咀嚼」を意識する
ほうれい線対策に役立つ食べ物は、その種類にかかわらずに「咀嚼」を意識することが大切です。
その理由は咀嚼を意識的に行うことで、ほうれい線を消す以下のような効果につながるため。
表情筋が鍛えられる |
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唾液の分泌を促す |
コラーゲン生成・FGFの成長因子を増やす |
血行促進 |
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生活習慣でできるほうれい線対策【日常編】
顔に深く長く目立つほうれい線は、生活習慣の悪いクセが原因のひとつとなっていることをお伝えしました。
生活習慣を見直し、ほうれい線の原因になるような悪グセを改善・リセットしていけば、このトラブルの悪化予防にもつながります。
ここでは今日からの生活で意識しておきたい、ほうれい線をなくす日常生活でできるポイント、注意点を見ていきましょう。
「正しい舌の位置」を意識する
普段はあまり意識しない舌の位置ですが、正しい位置に収める心がけでフェイスラインがキュッと引き締まり、ほうれい線を目立たなくしながら、小顔・若々しい印象をキープできます。
ほうれい線対策に役立つ正しい舌の位置、逆にほうれい線につながる舌の位置は、
- 正しい舌の位置:上の歯の裏側に舌先がつき、上あごに沿うように舌が密着している
- 間違った舌の位置:舌が下がり、どこにも沿っていない宙ぶらりんな状態。
ほうれい線対策に、なぜ上記のような舌の位置がかかわっているのか、それは舌が「筋肉のかたまりで骨格・フェイスラインを支えている」ため。
鏡を見て舌の位置を正しくするとわかるのですが、舌が正しい位置にあると筋肉のかたまりが顔を支えることでキュッと引き締まったシワやたるみ、ほうれい線の目立たない顔立ちに変わります。
逆に、舌の位置が宙ぶらりんになっていると骨格や皮膚が支えられないことで口元がゆがみ、ほうれい線やたるみが目立った顔立ちに変わってしまうのです。
姿勢を正し猫背に注意する
姿勢が乱れていると、前かがみになった上半身の負荷・重力がダイレクトに顔にかかってしまい、皮膚がその重力に耐えられずほうれい線ができてしまうとお伝えしました。
上記のような影響を避けるためにも、以下のような正しい姿勢を心がけるようにしましょう。
- 骨盤を立て、腹筋を意識して座る
- 胸を軽く張り、肩甲骨を寄せるようなイメージ
- アゴを引き、頭のてっぺんが1本の糸でつられているようなイメージ
スマホやパソコンの長時間の使用、運動・筋力不足などは姿勢の乱れによるほうれい線ができやすくなるため、時間を決めて使用したり積極的にカラダを動かして筋力をつける意識を持つようにしましょう。
寝姿勢を整える
うつ伏せ寝や横向きなど、顔がどちらか一方に圧迫される寝姿勢は、ほうれい線はもちろん肌の血行不良が起こってむくみやくすみ、小じわなどの原因になってしまいます。
睡眠時に長時間同じ寝姿勢でいることは難しいですが、できるだけ以下のような正しい寝姿勢を心がけることでほうれい線の進行予防につながるでしょう。
正しい寝姿勢【仰向け編】 | 首から背中にかけ、ゆるやかなカーブを描いていること |
正しい寝姿勢【横向き編】 | 首から背中までがまっすぐのラインであること |
上記のような正しい寝姿勢でほうれい線予防・改善につなげるためにも、体質や寝心地がよく熟睡できる枕、寝具、睡眠環境などにも気を配ることがポイントです。
適度な運動を心がけること
ほうれい線は、皮膚がハリを失って垂れ下がりその重力によってできてしまう、エイジングサインのひとつです。
そのため、皮膚に弾力を与え引き締めるためにも、適度な運動を心がけましょう。
有酸素運動・筋トレともに、皮膚を引き締めたりほうれい線の原因となるむくみ・贅肉の燃焼に役立ちます。
さらに血行を良くして肌に栄養が行き届き、ターンオーバーを正常化させることにもつながるため、カラダを動かす習慣を持つよう心がけてみましょう。
ほうれい線をなかったコトに!?効果的な治し方【美容医療編】
今あるほうれい線を根本からなくしたいと考えた際は、美容医療を検討してみることがひとつの選択肢としておすすめできます。
美容医療は、ほうれい線を「治療」できることで、スキンケアや生活習慣の改善とはまた違った、確実性の高い効果が期待できます。
ここでは今気にしているほうれい線をなかったコトにできる、おすすめの美容医療をまとめてみました。
ヒアルロン酸注入
数ある美容医療の中でも、ほうれい線をはじめとしたさまざまなエイジングケアの治療に用いられている、「ヒアルロン酸注入」。
ほうれい線に注入することで皮膚を内側から持ち上げ、ピンとハリ・ツヤのある若々しい顔に整えてくれます。
比較的治療がカンタンで、施術時間も数十分とコスパ・タイパが良いところもヒアルロン酸注入の大きなメリット。
およそ3~12ヶ月程度持続しますが、永久ではないため定期的に施術を受ける必要があります。
HIFU(ハイフ)
エステティックサロンでも採用が増え続けている「HIFU(ハイフ)」は、美容医療ではさらに高度で安全性の高いほうれい線治療を受けることができます。
「高密度焦点式超音波法」のことを言うHIFUは、ネーミングからイメージできるように、ほうれい線の目立つ部分にピンポイントで超音波を当てる美容施術です。
超音波には1秒間に数百回の振動が出る特徴があり、微細な振動と肌にエネルギーを送り続けることで肌を活性化、ハリを与えてほうれい線を目立たなくします。
ほうれい線の原因となる筋膜のゆるみに刺激を与え、筋膜を引き締めるため、ほうれい線以外にもたるみや顔の大きさに悩む方に適していますよ。
フォトフェイシャル
ほうれい線の美容施術の中で、「切らないリフトアップ」と呼ばれ、話題性を集めているのが「フォトフェイシャル」。
ほうれい線をカバーする効果に優れた光を当て、線維芽細胞の活性化に働きかけます。
フォトフェイシャルを受けると、線維芽細胞で作られるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の生成が活発になり、肌の内側からうるおいが満ちて、ほうれい線の目立たない顔に整えることができるのです。
おわりに
気分もどんよりしてしまう、顔にできた長く深いほうれい線ですが、意外に対策がたくさんあることがわかりました。
ほうれい線は、原因ひとつひとつ応じた正しい対処をすることと、効果的なスキンケアを早めに習慣づけることが解決につながります。
ピンと張った年齢を感じさせない美肌・美顔を目指して、お伝えしたポイントをぜひ試してみてくださいね。