目のまわりの乾燥に要注意！原因や影響、正しいアイケアを押さえてハリのある目もとに

2025.02.09

頬やおでこなどのパーツに比べて、目の周りがやけに乾燥し、原因や対処がわからず悩んでいませんか？

目の周りの乾燥は、他のパーツよりも皮膚が薄いことでかゆみや赤み、ヒリヒリとした痛みなどのトラブルが出やすいため注意が必要。

今回は目の周りがやたらと乾燥すると悩む方に向けて、原因やその影響、ハリとふっくら感のある目もとを目指すポイントをご紹介したいと思います。

意外に気づくことのできなかった目の周りの乾燥の原因や影響を理解して、今日からのアイケアに役立ててくださいね。

目の周りの乾燥はどんな状態？セルフチェックで判断してみよう！

目の周りが乾燥しているように感じても、具体的にどの程度の乾燥レベルなのか、すぐに判断することが難しいですよね。

そして目の周りの乾燥のレベルを把握できていないと、正しいアイケアの方向性・コスメ選びが正確にならなくなり、トラブルが悪化・常態化してしまう心配が。

以下に、目の周りが乾燥しているサインをまとめてみましたので、チェックリストに当てはまる部分が多い場合はすぐにアイケアなどの準備を始めてみてくださいね。

目の周りの乾燥・セルフチェック

これまでよりも目の周りの小じわ、たるみが増えた
目の周りが他のパーツに比べてどんよりとくすんでいる
目の周りがヒリヒリする
目の周りに赤み、かゆみが出ている
目の疲れを感じる
睡眠の質が低下している
睡眠時間が不十分である
スマホ、パソコンを長時間使い、目を酷使することが多い

上記に当てはまる部分があるほど、目の周りの酷使や乾燥が悪化しているサインのため、早めに対策を取ることが肝心です。

目の周りの乾燥チェックからわかる注意点

前項でお伝えした、目の周りの乾燥チェックに当てはまる部分が多い場合は、それだけ目が酷使され血行が悪くなっていたり、目もとの皮膚のうるおいが不足しているサイン。

赤みやかゆみ、ヒリヒリ感などは、目の周りの乾燥が悪化して炎症を起こしているため、自身での対処が難しく皮膚科治療などをうける必要性が否定できません。

また、スマホやパソコンを長時間使い、目を酷使して常に眼精疲労を感じている場合も、目の周りの筋肉が緊張し、血行不良になって乾燥や小じわ、たるみが目立つようになるのです。

目の周りが乾燥してしまうのはナゼ？よくある原因と悪影響を解説！

他のパーツに比べて目の周りの乾燥がひどい…。

その原因は、目の周りの皮膚の構造や特性、スキンケアや日常生活の中で細かな問題が影響している可能性があります。

目の周りの乾燥の原因を知っておけば、必要なコスメ選びやアイケアの方向性がわかり、改善・予防までが早まるはず。

ここでは目の周りの乾燥にどんな原因があるのか、さらには目の周りが乾燥するリスクを合わせてお伝えしてみたいと思います。

目の周りが乾燥する4つの原因を徹底解明！

ここでは目の周りが乾燥してしまう、主に4つの原因と関係性を詳しく見ていきましょう。

原因その①｜目の周りの「皮膚構造」によるもの

頬やおでこなどはそれなりにうるおい、水分と油分のバランスが整っているように感じるのに、なぜか目の周りだけがカサカサ・ヒリヒリしている…。

その原因は、「目の皮膚の構造」が関係しています。

パッと見ではそうと気づきにくいのですが、目の周りの皮膚は頬に比べて「1/3ほどの薄さ」と考えられています。

皮膚が薄いと、水分や栄養を溜め込む角質層も薄いことで水分や栄養が蒸発しやすくなります。

そもそもふっくらとハリがある目もとは、たっぷりのうるおいや栄養が満ちている状態。

頬の1/3ほどの薄さしかない目の周りは、皮膚の構造上水分や栄養を保持しにくいことで乾燥につながってしまうのです。

原因その②｜目の周りの血行不良によるもの

スマホやパソコンを長時間使い、常に目の疲れを感じる…。

そのような状況下にある場合も、目の周りの乾燥が著しく出てしまいます。

血行不良が目の周りの乾燥につながるのは血液循環に老廃物の回収と排出、酸素や栄養を行きわたらせる働きが関係しています。

目の酷使や運動不足、冷えや睡眠の質低下などで目の周りに負担・ダメージがかかると、血行が悪くなることで酸素や栄養が行き届かなくなり、老廃物や毒素ばかりが溜まってしまいます。

すると、栄養不足状態になった目の周りは老廃物・毒素の影響で乾燥し、赤みや痛み、シワやクマなどのあらゆるトラブルにつながってしまうのです。

原因その③｜アイメイク、スキンケアによる目の周りへの刺激、負担

目の周りの乾燥が著しいと感じてしまうのは、日々のアイメイクやスキンケアに問題があるのかもしれません。

たとえば、アイメイク・スキンケアともにごしごしと刺激を与えるようにしていたり、目の周りに触れる機会が多いと、目の周りの薄い皮膚にさらに負担やダメージがかかってしまい、もともと少ない水分や栄養が奪われて乾燥が常態化しやすくなるのです。

原因その④｜目の周りの「皮膚炎」が関係しているのかも

目の周りの乾燥が繰り返し起こり、かゆみやヒリヒリ感、赤みなどが常態化している場合は、

かぶれのことを言う、「接触性皮膚炎」
アトピー性皮膚炎

といった皮膚科領域の異常が考えられるかもしれません。

まずかぶれの接触性皮膚炎は、合わないコスメやメイク品に気付けず使い続けていることや、目の周りに刺激を与えるようなアイケアをしていること、バリア機能の低下によって皮膚が弱くなっていることが主な原因。

接触性皮膚炎になると目の周りの乾燥はもちろん、ただれや痛みなどの辛い症状が出やすいため、決して楽観視しないことが大切です。

代わってアトピー性皮膚炎は、アトピーを生じさせてしまうアレルギー物質に触れた際に、目の周りをはじめ顔全体に出る、赤み・ブツブツが目立つトラブルのことを言います。

アトピー性皮膚炎は、粉が吹くほどに皮膚のキメが乱れ、カサカサしてしまうことがあり、大人になってから発症するケースがめずらしくはありません。

そして目の周りは皮膚が薄く、バリア機能の低下や乾燥しやすいパーツでもあることから、アトピー性皮膚炎は治りにくく常態化してしまうケースが少なくはないのです。

目の周りが乾燥するとどうなる？主なリスク

目の周りの乾燥は皮膚の構造上やそのほかの原因などで繰り返しやすいため、楽観視・放置してしまうことが少なくはありません。

ただ、目の周りが乾燥してしまうと、

クマの悪化
くすみ
ただれ
赤み
かゆみ
むくみ

といったありとあらゆるトラブルにつながってしまいます。

うるおいや栄養は、目の周りの血行を良くしてハリやつややかさ、透明感を維持するため、むくみやたるみ、クマの悪化などにつながってしまいます。

さらに目もとのうるおいが外的な刺激から皮膚を守るバリア機能が備わっているため、乾燥した目もとは外的なダメージをダイレクトに受けてしまい、くすみやただれ、赤みやかゆみといった炎症の症状が出やすくなるのです。

目の周りの乾燥を改善・予防！日常生活でできる対策を伝授

目の周りが乾燥していると、まずは前項までにお伝えしたようなアイケアに意識が向きますが、「日常生活の中でできる工夫・対策」もたくさんあります。

アイケアと並行して日常生活でできる目の周りの乾燥対策を進めていけば、多角的なアプローチができる分、相乗効果が高まり改善や予防が早まるはず。

ここでは日常の中で進めていきたい、目の周りの乾燥を防ぐ対策をまとめてご紹介します。

パソコン・スマホ使用時は適宜休息を取る

目の周りの乾燥は、パソコンやスマホの長時間使用によって目の周りの血行不良が起こり、水分や栄養が届かなくなることが原因のひとつとお伝えしました。

上記のような目の周りへの悪影響を押さえるためにも、パソコンやスマホの使用時は長時間にならないよう調整したり、適宜休息して目元を休めるようにしましょう。

レンチンした濡れタオル
専用のホットアイマスク

などなど、目の周りを温め血行を良くするアイテムを使用してみることも、乾燥の緩和や悪化予防につながりますよ。

定期的にドライヘッドスパを受ける

眼精疲労や冷え、血行不良が原因で目の周りの乾燥がひどいと悩んだ際は、「定期的にドライヘッドスパを受ける」ことが特におすすめです。

目の周りの乾燥と、頭部にアプローチするドライヘッドスパには、関係性や効果がイメージしにくいかもしれませんが、この施術は目の周りの血行促進に一役買ってくれます。

本コラムの運営元となる「ヘッドミント」では、目の周りの乾燥の原因となる眼精疲労の緩和率が95％を超え、男女ともにリピーターが増え続けています。

目の周りの乾燥における、さまざまなストレスを癒し、気分転換にも役立つため、ぜひ定期的にドライヘッドスパを受けてみてくださいね。

室内の加湿を心がける

皮膚が頬に比べて1/3の薄さで、水分が蒸発しやすくうるおいや栄養の保持力が弱い目もとの皮膚。

目の周りの上記のような性質を考慮して、室内を乾燥させず加湿に気を配るようにしましょう。

シーズンを通して使うエアコンは、水分を含まない風を送り届けて室内を一気に乾燥させ、目の周りのカサカサやヒリヒリにつながってしまいます。

目の周りの乾燥を防ぐためにも、エアコンを使う際は加湿器もセットで併用し、室内の水分を保持するよう心がけましょう。

乾燥対策に効果的な栄養を摂る

日常的にできる、目の周りの乾燥を防ぐ内側からのケアは、うるおいや栄養を補うことで皮膚を強化する、栄養の摂取がポイントになります。

ここでは目の周りの乾燥対策に役立つ、積極的に摂りたい栄養と含有が多い食べ物をまとめてみました。

タンパク質	健康的な皮膚を作る材料となる肉類、魚類、卵、根菜、大豆製品に多い
ビタミンA	皮膚粘膜を強化し、外的なダメージから皮膚を守るニンジン、カボチャなどの野菜に多い
ビタミンB1	肌の新陳代謝を活発にし、修復に働きかける豆類全般に豊富
ビタミンB12	ターンオーバーや血行を促し、炎症物質を流す魚介や卵、海藻類全般
タウリン	目の周りの乾燥の原因、眼精疲労を予防する栄養ドリンク、魚介類全般に含まれる

目の周りの乾燥を防ぐ、効果的なアイケアとは？

目の周りの乾燥が気になる際には、前項までにご紹介した日常生活でできるケアと、専用コスメを使ったアイケアの併用で相乗的な効果が期待できます。

目の周りの乾燥ダメージを緩和し、長引かせない効果的なアイケアを詳しく見ていきましょう。

アイケアの前は欠かさずに「蒸しタオルパック」をする

目の周りの乾燥は、皮膚がゴワゴワ・ざらざらとしてキメが乱れ、化粧品に含まれている成分の浸透が悪い状態にあります。

このような状態で丁寧にアイケアをしても、角質層にまでうるおいが行き届きにくくなってしまうため、アイケアをする前は欠かさずに「蒸しタオル」でのパックを心がけましょう。

レンチンした蒸しタオルのパックをして目元を温めると、皮膚がやわらかくなったり血行が良くなって保湿剤やアイクリームの浸透・馴染みが良くなり、栄養や水分の保持につながります。

蒸しタオルパックは、目元の疲れが原因の乾燥対策にも役立つため、習慣にしておくことがおすすめですよ。

ヒト型セラミド配合のコスメを使う

目の周りの乾燥対策に注目しておきたいコスメが、「ヒト型セラミド配合」というタイプ。

一般的なセラミドに比べて目の周りの皮膚との親和性、浸透性に優れ、角質層に水分を集めて長時間の保湿・保水に働きかけます。

乾燥してヒリヒリカサカサした目もとにも刺激が少ないため、乾燥対策に早めに常備しておきましょう。

無添加や低刺激処方をアイクリームを使う

目の周りの乾燥は、肌がいつも以上にデリケートになっているため、化粧品に使用されることが多い香料や着色料などの添加物・刺激物は、乾燥の悪化につながることがあるため要注意。

無添加や低刺激処方の表記があるアイクリームは、乾燥でデリケートになっている目もとにやさしく、複数の保湿成分が使用されていることで早期の乾燥対策・予防につながるでしょう。

「指の腹のみ」を使ってのアイケア

どんなに目の周りの皮膚にやさしいコスメを使っていたとしても、ゴシゴシと摩擦を与えるようなアイケアをしていては、皮膚や角質へのダメージが強くなり、症状悪化の原因になってしまいます。

目の周りの乾燥は、決してごしごしと刺激や摩擦を与えず「指の腹のみ」を使ったソフトなタッチのアイケアを心がけましょう。

目の周りの乾燥が原因のヒリヒリやカサカサ…緩和のためのセルフケア

目の周りの乾燥が原因のヒリヒリやカサカサは、痛みを伴うためどんな対処をすべきなのか判断が難しく感じてしまいますよね。

ここでは目の周りの乾燥が原因で出ているトラブル別に、緩和に効果的なセルフケアをまとめてご紹介します。

ワセリンやオイルで保護する

目の周りのカサカサがひどい時は、化粧品などを使ってしまうと余計に刺激になり、ただれや赤みの原因になるため、肌との親和性に優れ低刺激・無添加のワセリンやオイルで目の周りを保護しましょう。

ワセリンやオイルは、目の周りの失われやすいうるおいや栄養にフタをし、油分の膜を張ることで水分の蒸発を防ぎます。

そして長時間の保湿・保水効果が、ダメージを受けた目の周りの皮膚の修復に一役買ってくれるため、常備しておくと安心ですよ。

市販薬を正しく使う

目の周りの乾燥が悪化し、痛みやただれ、かゆみなどのトラブルが出ている場合は、市販薬を正しく使うことが効果的です。

目の周りの乾燥におけるトラブルには、

抗ヒスタミン薬	炎症の原因となるヒスタミンを抑える
保湿成分含有のクリーム	尿素、ヘパリン類似物質などがあり、かゆみ、赤み、湿疹などのケアにおすすめ

といったタイプを選ぶことで目の周りの乾燥によるトラブル緩和につながるでしょう。

上記のような市販薬を使い、いろいろな方法を試してみても繰り返しトラブルが出てしまう場合は、決して放置せず早めに皮膚科などで診てもらうことがおすすめですよ。