育毛剤の原価をメーカーがぶっちゃけます!アフィリエイト広告がぼったくりの要因?
皆さんは育毛剤の原価は安い!という噂話を聞いた事はないでしょうか?
今回はその真相をヘアケアメーカーである弊社がお答えしたいと思います。
ズバリ育毛剤の原価はこれだ!
諸々の最初の製作費は除いて、製造~運搬までの1本あたりの数字をお答えしたいと思います。
原料 | 850円 |
容器 | 102円 |
スプレーキャップ | 93円 |
化粧箱 | 115円 |
運搬代 | 100円 |
上記が育毛剤一本あたりの原価となります。
トータルすると1260円となります。
ただ、弊社の場合はメーカーとして比較的小ロット(2000個)でしか製造発注をしておりませんので、一回で数万個の製造ロットや化粧箱は不要といった場合にはもっと原価率は下がります。
皆さんがイメージされている原価よりは高いとは思いませんか?
超大手のニューモやスカルプシャンプーDといった製品だったら、もしかしたら一つ300円ぐらいで作れているかもしれませんが、弱小メーカーであったら原価はこんなものです。
もちろん、製造委託している業者からは「ここまで原料をモリモリな商品は久しぶり」と言っていましたので、一般的な育毛剤よりはコストがかかっていると思います。
原価が安いのにぼったくり価格!とはならないのが育毛剤
弊社が販売している「Lixスカルプトニック」の販売価格は税別5980円です。
原価率でいうと約20%となります。
ではこの育毛剤を一本売ると一体いくらの利益が残るか分かりますでしょうか?
答えはマイナス6000円です。
もう一度書きます。プラスではなくマイナス6000円です。
育毛剤は儲かるという常識があり、参入してくる業者が星の数程おります。
事実、業界トップのニューモの売上は1年で267.63億円の売上となっており、利益も莫大なものとなっています。
「ニューモ(R)育毛剤」は、テレビ、WEB広告に加え、新聞広告など紙媒体においても顧客獲得に注力し、既存顧客のリピート購入も増加し、売上高は、267.63億円となった。
その一方で、ニューモの様な一攫千金を狙って軽い気持ちで参入してきた業者が、参入と撤退を繰り返しているのが現状です。
そのため、売るために利益以上の広告費をかけないと1本も売れない事も十分にあり得るのです。
そもそも通販事業者の7割は赤字というのが一般的なので、そう甘いビジネスではないのですね。
原価で言えば弊社でも20%なので、それがぼったくりと言われてしまえばそれまでではあります。
育毛剤をマイナスで売っても儲かる仕組み
先ほど弊社の育毛剤が購入されるとマイナス6000円という事を書きましたが、それでも販売する理由は一つ。
ヘアケア製品はリピート商売だからです。
特に育毛や発毛関連の商材は、毛周期上3ヵ月は最低使わないと全く効果が分かりません。
その為、高い確率でリピートがされるのです。
リピートされれば利益も出てきますので、最初の数個に関してはマイナスでも大丈夫という戦略です。
ヘアケアメーカーが出す広告はアフィリエイト広告一択
弊社は別の事業もしており、ネットには強い方ではあります。
新事業を始める場合は、どの広告が費用対効果が高いか検証をしますが、断トツで費用対効果が良いのはアフィリエイト広告です。
ニューモやその他有名育毛剤が飛躍出来たのは、まさしくアフィリエイト広告によるものです。
これらのメーカーも定価の1.3倍~1.5倍のアフィリエイト報酬を払っているのす。
以下、それぞれの育毛剤の広告の特徴です。
SEO | 超長期で見るとメーカーのサイトはSEOに比較的有利だが、ライバルが強すぎる為、余程の根気とノウハウが無いと上位は無理 |
Google広告 | 1クリック数百円という単価の為、採算が合わない。一瞬で溶ける |
インスタグラム広告 | クリック数やクリック単価は安いが、購買に繋がりくい。3ヵ月運用して売れた本数0個 |
インスタグラマー | 一部の効果のあるインフルエンサーは物凄く効果ありますが、99%の自称インフルエンサーは無意味。サイテーションを得るという目的なら良い |
youtuber | 費用対効果が比較的に高い。数百万円の広告費を投入できるのであれば一番おすすめ |
テレビ広告 | マイナーなTV番組で2分50万円ぐらい。コスパが非常に悪い。使い方としてはTVで紹介された!というメリットしかない |
アフィリエイト広告は費用対効果が良いとは言えば、月に数万という単位ではまるで効果がでませんので、それが育毛剤の定価を上げてしまう要因という事は間違いないと思います。
原価が安く金額が高いというサービスや製品は育毛剤だけでなく、全てのジャンルすべてに置いて言える事だとは思いますが、育毛剤がやり玉に挙げられる理由としては、効果の即効性が見えない点が大きいと思います。
缶ジュースも原価が数円で販売価格が120円ぐらいです。
しかし、喉を潤すという即効性のあるものなので、叩かれないのではないかと思いますね。