レチノールとはどんな美容成分?効果や選び方、美肌に導く使い方を徹底解説!
美肌やエイジングケアに効果的な成分として注目を集めている「レチノール」。
一般的な美容成分に比べて、レチノールはマルチな美容効果が期待できるという情報が多いため、どんな成分なのか興味を惹かれるところではないでしょうか?
レチノールは、年齢を重ねたことによるエイジングサイン、ターンオーバーの乱れ、毛穴トラブルなどの肌悩みに特におすすめの美容成分。
今回はレチノールについてさらに詳しく、特徴や効果、美肌に導く正しい使い方や注意点まで役立つ情報を一挙にまとめてご紹介します。
レチノールってどんな美容成分?特徴や種類を詳しく解説!
プチプラやアジアン系コスメ、デパコスまで幅広いジャンルの化粧品に使われることが増えてきた、レチノール。
ここではレチノール配合のコスメを使いたいと考えている方、レチノールについてまだまだ未知な部分がある方に役立つ、特徴や意外に知られていなかった種類をわかりやすくご紹介します。
ビタミンAの一種で代表的なエイジングケア成分
レチノールがどんな美容成分なのか、大きな特徴は美肌づくりに欠かせない「ビタミンA」の一種で、シミやシワ、くすみや毛穴悩みなど加齢によって生じやすいエイジングサインに適した成分でもあります。
マルチな美容効果が期待できるところが魅力のレチノールですが、肌に対しての作用が強いため、極度の乾燥肌・敏感肌の方の場合は使用に注意する必要があります。
ただ最近では乾燥肌や敏感肌に適したレチノールコスメが続々とリリースされるようになり、これまでよりも肌質問わずに使える手軽さを感じられるようになりました。
レチノールを構成するビタミンAには、紫外線から肌を守る効果や健康的な肌を持続させるなど、美肌づくりに嬉しい効果が期待できますよ。
レチノールには5つもの種類がある
代表的なエイジング、美肌成分のレチノールには、5つもの種類が展開されています。
肌悩みで特定の成分に特化して選ぶ際は、種類が多いほど肌悩みに応じたスキンケアができ、利便性や安全性を実感できます。
レチノールも、肌悩みや肌質に合わせて選べる、5種もの種類があり、コスメ選びの選択肢が広げられるメリットが。
ここではレチノールの種類5つと、それぞれの効果、向いている肌質について詳しく見ていきましょう。
種類その①|パルミチン酸レチノール
「パルミチン酸レチノール」は、皮膚内部への馴染み・保持力に優れた、「ビタミンA誘導体」の一種です。
さまざまな美容効果があるレチノールに、以下のような作用を持つパルミチン酸が加わった成分でもあり、肌に安定した効果を与えると考えられています。
- 肌の抗酸化作用
- シワやニキビの予防、改善
パルミチン酸レチノールは、エイジングサイン以外にも、ニキビ肌の常態化や繰り返しに悩む方におすすめ。
また、他のレチノールの種類に比べると、肌への刺激がゆるやかなため、乾燥しやすい肌質や敏感肌の方に適していますよ。
種類その②|酢酸レチノール
「酢酸レチノール」は、前項でお伝えしたパルミチン酸レチノールと同じ、ビタミンA誘導体の一種です。
レチノールに酢酸をプラスした酢酸レチノールは、以下のような酢酸の美肌効果も期待できます。
- 皮膚のPhバランスを整える
- 抗菌作用で肌を清潔に保つ
- 抗酸化作用で皮膚細胞の老化を遅くする
レチノールは紫外線に影響を受けやすい性質がありますが、酢酸レチノールは光に対しての影響を受けにくく、刺激性・効果ともにゆるやかで敏感肌・乾燥肌の方にも適しています。
種類その③|プロピオン酸レチノール
「プロピオン酸レチノール」は、事項にてご紹介する「純粋レチノール」に比べて皮膚への安定性が高く、効果の持続性が期待されています。
レチノールにプラスされたプロピオン酸には、
- 皮膚を紫外線ダメージから守り、保護する
- 皮膚の常在菌バランスを整え維持する
- 血行を促し肌に栄養や酸素が行き届きやすい状態に整える
などの美容効果があり、レチノールとの相乗効果が期待できます。
プロピオン酸レチノールは刺激性が低く肌にやさしい特徴もあり、安定した効果を得たい方に適した種類となっていますよ。
種類その④|純粋レチノール
「純粋レチノール」は、前項までにご紹介した「○○○レチノール」とは異なる、ネーミングそのものの純正な美容成分のことを言います。
純粋レチノールは、この美容成分本来の効果がそのまま生きているため、ターンオーバーやシワたるみ改善・予防の効果が強力です。
ただ、作用が強い分お肌が敏感な方や乾燥しやすい方の場合は刺激になることがあり、使用する頻度や量を調整する必要があるでしょう。
純粋レチノールは、肌への浸透性が高いものの、紫外線や熱、酸素に弱い性質があり、不安定さがデメリットとなっています。
種類その⑤|レチナール
「レチナール」は、前項でご紹介したレチノールが酸化した種類のことを言います。
化粧品成分の酸化というと、肌に悪く質が落ちているというイメージがあるかもしれません。
そのイメージとは逆に、レチナールはレチノールよりも効果が高いのに、敏感な肌質にも使用でき安定性があるメリットが。
そしてレチナールは、日本人女性のゆらぎやすい肌質に合った種類とも考えられていますよ。
レチノールにはこんな美容効果がある!3つの効果を徹底解説
コラーゲンやビタミンC、セラミドやヒアルロン酸などいくつもの美容成分がある中、レチノールは特に美容効果が高い成分として、皮膚科医や美容家からも注目を集めています。
では、レチノール配合のコスメを使用するとどんな効果が期待できるのでしょうか?
レチノールでの美容ケアが楽しみに感じる、3つの効果とそれぞれのメカニズムを具体的に見ていきましょう。
効果その①|シワやたるみの改善・予防
レチノールがシワやたるみのケアに特化したコスメに多く使用されているのは、「線維芽細胞の働きを活性化」するため。
肌にはシワやたるみの改善・予防の根本となる線維芽細胞という組織が存在し、以下のような成分が作られそれぞれに美肌にかかわりの深い役割を担っています。
コラーゲン | 皮膚を内側から持ち上げ、シワやたるみをカバーする |
エラスチン | コラーゲンの働きをサポートする |
ヒアルロン酸 | シワやたるみの元となる老化を防ぎ、保水する |
レチノールには、上記の美容成分が生成される線維芽細胞を活性化する役割があり、シワやたるみの予防・改善に効果を発揮します。
効果その②|ダメージ肌を修復する
レチノールの注目すべき美容効果は、「ターンオーバーの正常化」によって、ダメージ肌の修復・再生を促すということ。
肌のターンオーバーは誰にでも備わる、古い角質が押し出され新しく健康的な肌質に変わるサイクルですが、加齢やストレス、乾燥などささいなきっかけでサイクルが乱れてしまいます。
レチノールは、皮膚の正常なターンオーバーのサイクル・28日に整えることに役立ち、シミや肌荒れ、ニキビや毛穴悩みなどの修復・予防に一役買ってくれるのです。
効果その③|肌のうるおいをキープする
レチノールは、肌のうるおいをキープする、保湿・保水作用に優れています。
気になるその理由は、レチノールによって「ラメラ構造」が整うため。
肌の水分と油分がミルフィーユのように層を成して重なった肌組織のことをいうラメラ構造は、
- 肌の水分、油分のバランスを整える
- 肌の水分、栄養を蓄える
- 肌のバリア機能を高め、外的な刺激やダメージから皮膚を守る
といった健康的な肌に必須の役割を備えています。
レチノールを使うことで水分・油分のミルフィーユ状になったラメラ構造が整い、さまざまな肌ダメージの改善や予防に役立ち、バリア機能の強化にも一役買ってくれます。
肌質に合ったレチノール化粧品を選ぶポイント、注意点とは?
プチプラから韓国コスメ、デパコスまでレチノールを配合したコスメは続々とリリースされているため、選ぶのに時間がかかると悩むことがあるでしょう。
レチノールは効果が強い分、刺激が少なからずあるため、失敗しない選び方や注意点が気になるところ。
ここではレチノールコスメをはじめて使う方にも役立つ、選び方や注意点を具体的に見ていきましょう。
安全性・効果・使用感のレビューをチェック
肌質に合い、効果が実感できるレチノール化粧品を選ぶためには、以下3つのポイントを押さえたレビューをチェックしてみることがおすすめです。
①安全性 | 肌へのやさしさが把握できる |
②効果 | 肌悩みがどれだけ改善できるか、もっとも重視すべき点 |
③使用感 | 好みの使用感は継続でき、効果実感につながる |
レビューは実際に使用した方のリアルな感想でもあるため、良い部分・悪い部分を両方見ておくことで自分に合ったレチノール化粧品かどうかの判断がしやすくなるでしょう。
初心者・デリケート肌の場合の選び方
レチノールは、これまで使ったことのない人・デリケートな肌質の方の場合は特に注意してみておきたい選び方があります。
初めてレチノールを使う方、肌質がデリケートな方、一時的なゆらぎ肌が気になる方の場合は、
- レチノールの濃度が0.1~0.3%程度の「低濃度」
- 酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなど「低刺激性の種類」
を選ぶようにすると、肌への安全性を実感しながら安心に使用できます。
レチノールのある程度の効果を重視する際の選び方
肌質が比較的丈夫で、急に化粧品を変えても肌荒れや痛み、赤みやかゆみなどが見られず、なおかつレチノール化粧品の効果をある程度実感したい方の場合は、以下のポイントを押さえた選び方がおすすめです。
- レチノールの濃度が0.5~1%程度の「中濃度」
- レチナールの「低刺激性で効果が高い種類」
というポイントを押さえて選ぶと、肌への刺激を押さえつつ優れた効果が期待できるでしょう。
商品の「成分欄」をチェックしておく
レチノールコスメを選ぶ際は、初心者・使用経験がある方にかかわらず、商品の「成分欄」を見ておくことが重要。
そして成分欄の中で特にチェックしておきたいのが、
- 「有効成分:レチノール」
- 「医薬部外品」
という記載があるかどうか。
ここでは上記ふたつについて、選ぶべきタイプの理由とメリットを詳しくまとめてみました。
「有効成分:レチノール」の表記について
レチノールコスメのパッケージ、成分表記をチェックした際に「有効成分:レチノール」の表記があった場合は、レチノールをメインに配合し、シワやたるみ、毛穴ケアなどの効果が期待できることのサインとなります。
「医薬部外品」の表記について
レチノール化粧品で「医薬部外品」の表記があるタイプは、シワやたるみ、毛穴トラブルなどを予防し、衛生的な観点から見て安全性が高い種類のことを言います。
毎日使うレチノールコスメですので、安全性や予防効果は重視しておきたいポイントと言えます。
そのため、レチノール化粧品を選ぶ際は前項でお伝えした「有効成分:レチノール」とセットで、「医薬部外品」の表記があるかを欠かさずにチェックしておくようにしましょう。
レチノールの使用経験がある方の場合の選び方
レチノールコスメにある程度の知識があり、使用した経験が長い方の場合は、肌質がレチノールに対して安定している可能性が高いため、
「純粋レチノール」や「レチナール」を選ぶことがおすすめです。
純粋レチノールは数あるレチノールの種類の中でも特に効果が高く、レチナールの場合は安全性・低刺激性・効果の高さを備えた種類。
使用経験がある方の場合はより優れた効果を期待するためにも、レビューやブランド実績、話題性などをトータルで判断し選ぶことがおすすめですよ。
話題性の高いレチノールコスメに注目
話題性や注目度の高いレチノールコスメを選ぶことは、リピーターが多く効果の実感につながる可能性が高いと言えます。
以下に、今もっとも注目を集めているレチノールコスメをまとめてみましたので、購入時の参考に役立ててくださいね。
ビーグレン QuSomeレチノA | 皮膚科医、薬学博士が開発 |
パーフェクトワンフォーカス VCレチ スムースセラム | ナノ化したレチノールを採用 |
イニスフリー レチノール シカ リペアセラム | レチノールとシカの相乗効果 |
エリクシール レチノパワーリンクルクリーム | シワ改善、予防効果が認められている |
トゥヴェール レチノショット | 5種ものレチノールを配合 |
レチノールの効果を引き出す正しい使い方!併用すべき成分も解説
レチノールのターンオーバー活性やラメラ構造を整える、ハリやつややかな美肌を目指すマルチな効果を実感するためには、正しく効果的な使い方を早めに理解しておくことがポイントです。
レチノールは、他の美容成分に比べてシワやたるみの予防・改善、ターンオーバーの活性化といった美容効果が多く優れているため、使用時にはいくつかの注意点もあります。
ここではレチノールの正しく効果的な使い方と注意点、相乗効果を高める併用におすすめの美容成分も詳しく見ていきましょう。
レチノールの正しく効果的な使い方
レチノールの正しく効果的な使い方について、使用頻度や量、タイミング、気をつけておきたいa反応が出た場合の対処法を詳しく見ていきましょう。
パッチテストをする
レチノール配合のコスメを実際に使用する前は、肌質に合っているかを確認するため、「パッチテスト」を欠かさずに行いましょう。
以下の流れでパッチテストを行い、肌質に変化がなければレチノールが合っているサインとなります。
- 二の腕の内側に、レチノールを1円玉硬貨程度の量塗り広げる
- 24時間様子を見て、赤みやかゆみ、ヒリヒリ感が出ていないかを確認
- 2の段階で赤みやかゆみ、ヒリヒリなどの異常があった場合はレチノールが合っていないサイン
使用頻度
レチノールの使用頻度は、肌への刺激を抑えるため初めの内は「週に1~2回」が推奨されています。
レチノールを少しずつ肌に適応させていくために、週3~4回と徐々に使用頻度を増やしていくようにしましょう。
使用量
レチノールの使用量は、たいていのコスメで「適量」が推奨されていますが、「1円玉硬貨程度」、パッチテスト時と同じくらいを目安に使い、少しずつ肌悩みに合わせて100円玉硬貨程度位にまで量を増やすことがおすすめです。
レチノールコスメのパッケージやボトルには、必ず使用量の目安が記載されているため使用前にこちらも欠かさずにチェックしておくようにしましょう。
使用のタイミング
レチノールは紫外線や熱、酸素に弱いデリケートな性質があることをお伝えしました。
紫外線や熱、酸素によってレチノールの効果が弱まってしまわないよう、紫外線の影響を受けない夜間の使用を心がけるようにしましょう。
夜間は睡眠によって美肌に働きかける成長ホルモンの分泌が活発になる、「美容のゴールデンタイム」と考えられています。
そのため、このタイミングでレチノールを使っておくと、成長ホルモンや美容のゴールデンタイムの恩恵を受けやすくなるため、早めに習慣にすることがポイントです。
a反応が出た場合の対処法
レチノールを使用した後に出やすい「a反応」は、肌が作用の強いレチノールに過敏に反応して、赤みやヒリヒリ感、乾燥、皮むけなどが生じる「一時的な肌トラブル」のことを言います。
これまでレチノールを知らなかった肌に、作用の強いレチノールが入り込んだことで肌がびっくりした状態になり、いろいろなトラブルが出るのがa反応。
ただ、レチノールのa反応は肌がレチノールを受け入れていることで生じる一時的な好転反応で、この成分の効果が出ているサインとなります。
長期化する肌トラブルではないものの、赤みやヒリヒリ感が気になってしまったら、以下のような対処法を取るようにしましょう。
赤みやかゆみ、ヒリヒリのある箇所を冷やす |
|
保湿成分と併用して使う |
などうるおいを与えa反応を緩和する |
使用量を少なくする | レチノールによる刺激が抑えられる |
使用頻度を少なくする | 少しずつ肌がレチノールに慣れていく |
抗炎症剤(非ステロイドタイプのもの) |
|
レチノールの種類を変える |
|
保湿を徹底すること
レチノール化粧品を使うと、古い角質が押し出され健康的な肌に入れ替わるターンオーバーが一時的に活発になります。
この影響で肌が乾燥しやすくなるため、レチノール化粧品を使った場合は保湿を徹底するようにしましょう。
レチノールの効果がアップ!併用すべきおすすめの成分
レチノールのマルチな美容効果を肌で実感するためには、併用におすすめの成分を知り継続的に使ってみることが効果的です。
レチノールには、同時に使うことで美容効果・エイジングケア効果がアップする、複数の美容成分があります。
ここではレチノールとの相乗効果が期待できるおすすめの成分と、併用することで期待できる効果を解説!
さらに、意外に見落としやすいレチノールと併用してはいけない美容成分、併用の悪影響を具体的に解説します。
ビタミンC
レチノールと併用すべき相性の良い美容成分「ビタミンC」は、
- シミやくすみの原因となるメラニン色素の生成を防ぐ
- コラーゲンを生成し肌にハリやツヤを与える
- 強力な抗酸化力で肌老化を食い止める
といった働きがあります。
レチノールとビタミンCを併用することで抗酸化力が高まり、さらにはシワやたるみと同じように気になるシミやくすみのケアも同時にできます。
併用する際はビタミンC配合のコスメを朝や先に、レチノール配合のコスメを次か夜間に使うことが推奨されていますよ。
ナイアシンアミド
レチノールと併用すべきおすすめの成分「ナイアシンアミド」は、レチノールと同じように代表的な美容成分として注目を集めています。
- コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンの生成を担う「線維芽細胞の活性化」
- 皮脂の分泌バランスを整え、「ニキビや肌荒れの予防・改善」
- 紫外線ダメージによる、皮膚の「損傷修復・再生」
といった美容効果があり、レチノールとの併用で互いにない効果を活かし美肌にアプローチできます。
ナイアシンアミドはさらに肌質問わずに使えて刺激が少なく、レチノールとの併用でレチノールの刺激を抑える効果も。
併用する際は先にナイアシンアミドを使うことが、相乗効果アップ・レチノールの刺激を抑えることにつながりますよ。
トラネキサム酸
代表的な美白有効成分「トラネキサム酸」も、レチノールとの相性が良く、併用によって相乗効果が期待できる美容成分です。
トラネキサム酸は、
- シミやくすみの元となる「メラニン色素抑制」
- 赤みやかゆみ、敏感肌の原因となる「肌の炎症を鎮静化、予防」
- 肌に目立ち改善が難しい「肝斑の抑制、予防」
といった、シミやくすみ、肌の炎症に特に強い効果を発揮します。
レチノールとトラネキサム酸を併用する際はトラネキサム酸を先に使用することが推奨され、トータル的なエイジングケアに役立つでしょう。
ヒアルロン酸・セラミド
「ヒアルロン酸」「セラミド」も、レチノールと相性が良く、併用することで美容効果が高まる成分です。
代表的な保湿成分でもあるヒアルロン酸やセラミドには、主に以下のような効果・役割があります。
ヒアルロン酸の役割 |
|
セラミドの役割 |
|
レチノール配合のコスメを使うと、ターンオーバーが活性化することで一時的に肌が乾燥しやすくなります。
ヒアルロン酸・セラミドは、上記のようなレチノールのデメリットをカバーし、肌にうるおいを与えることでターンオーバーの活性による乾燥を予防するメリットが。
併用の場合は先にヒアルロン酸・セラミド配合のコスメを使うことで、レチノールによくある刺激や乾燥を防ぐことができるでしょう。
バクチオール
レチノールと同じくらいに注目を集めるようになったエイジングケア成分「バクチオール」は、レチノールと似た作用を持つ美容成分です。
バクチオールには、
- 目元や口もとの「小じわ」を改善、予防
- 肌に弾力を与える
- コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン生成の「線維芽細胞の活性化」
といった役割があり、レチノールと似た効果があることで併用によって相乗効果が高まります。
両方の成分を併用する場合は、先にレチノールを使い、少し時間を置いてからバクチオールを使うことが推奨されていますよ。
レチノールと併用してはいけない美容成分とは?
レチノールは前項までにご紹介したように、話題の美容成分ほとんどと併用が可能となり、同時に使うことで美容効果アップが期待できます。
ただ、
- 肌の表面に蓄積した余分な角質を剥がす「乳酸」
- 皮膚の角質をやわらかくし、ごわつきやざらつきをなめらかな肌質に整える「サリチル酸」
- 古い角質、角栓を剥がし毛穴トラブルを緩和、予防する「グリコール酸」
といった成分とは併用しないことがポイントです。
この理由は、上記3つの成分は、肌の角質を剥がしターンオーバーを活性する「ピーリング作用」が備わっているため。
繰り返しになりますが、レチノールはターンオーバーを促す作用が強く、上記のピーリング剤と併用してしまうと余計に肌が乾燥し、肌荒れや痛み、ヒリヒリ感、バリア機能の低下につながることがあります。
また、レチノールと併用してはいけない成分ではないものの、併用に気をつけておきたい成分が「ハイドロキノン」です。
数ある美白有効成分の中でも強力な作用を持ち、今あるシミを薄くして元の肌色に戻すハイドロキノンは、レチノールと同時に使うことで両方の作用が強く出てしまい、肌への刺激になることがあります。
レチノールとハイドロキノンは決して併用はせず、朝と夜といった時間を置いての使用を心がけるようにしましょう。
おわりに
数多く展開されているエイジングケア成分の中でも、高い実感力が期待できるレチノール。
シワやたるみなどの深刻なエイジングサインに悩んでしまった際は、こちらのコラムを参考にベストなレチノールコスメで年齢を感じさせない美肌を目指してくださいね。