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スカルプコラム

CTL細胞(キラーT細胞)とは?円形脱毛症の原因って本当?

  • 医療
CTL細胞(キラーT細胞)とは?円形脱毛症の原因って本当?

毛髪は、正常な状態でも毛周期と呼ばれる一定のサイクルを保ちながら、抜けたら発毛するを繰り返しています。

 

しかし、何らかの原因で抜けるサイクルが短くなるのが脱毛症。

 

原因はさまざまですが、キラーTとも呼ばれているCTL細胞が発毛を阻害して脱毛症を引き起こしていることがあるようです。

 

本記事では、発毛や脱毛と大きくかかわりのあるCTL細胞の特徴や影響などを研究結果をもとに解説しています。

 

ぜひ、最後までご覧ください。

 

 

CTL細胞とは?その特徴と髪の毛への影響について解説!

 

ここでは、CTL細胞とはどういった細胞なのか、また髪の毛にどんな影響を与える細胞なのか解説しています。

 

それでは、詳しくみていきましょう。

 

 

CTL細胞の特徴は?

CTL細胞とは、細胞表面にCD8という分子を持つT細胞の1種。

 

ヘルパーTからの指示を受け、宿主にとって異物になる異常細胞(がん、ウイルスなど)を認識し、たんぱく質であるパーフォリンを放出して破壊します。

 

抗原で刺激されたB細胞に作用して,B細胞の抗体産生細胞への分化を補助するT細胞。生体内で免疫反応を行なうリンパ球は複数の細胞種より成るが,未分化なB細胞が抗体産生能を持つためには,特異抗原で刺激された後にT細胞からシグナルが伝達されなければならない。ヘルパーT細胞は,マクロファージが提示する抗原により活性化し,インターロイキン2などのリンホカインを産生し,B細胞に分化を誘導するためのシグナルを与える。

引用:ヘルパーT細胞

 

細胞を破壊することを目的とする細胞であることから、「キラーT」「細胞傷害性T細胞」とも呼ばれています

 

CTL細胞は、がん細胞等を認識して攻撃するのではなく、自分の持つ鍵と型が合う鍵穴を持つ細胞を宿主に対する異物と判断し、それを標的として攻撃をかけるのです。

 

つまり、自分の持つ鍵と型が合う鍵穴を持っていたら、それが宿主にとって正常細胞であってもかまわず襲ってしまうのがCTL細胞の特徴です。

 

また、攻撃をするのに、ヘルパーTから受けた情報を必要とするのもCTL細胞の特徴です。

 

CTL細胞は、相手がどんな鍵穴を持っているかという情報は、ヘルパーTから得ています。

 

そして、ヘルパーTから受け取るサイトカインによって細胞分化し、攻撃性が増します。

 

 

薄毛への影響は?

先ほども書きましたが、CTL細胞は自分の持つ鍵と型が合う鍵穴を持っていているかどうかで標的を定めます。

 

そのため、ときに宿主にとって、正常な細胞を攻撃してしまうことがあります。

 

その標的が発毛に関係する細胞だったときに起きるのが円形脱毛症。発毛に必要な毛包内の毛根が、何らかの理由で破壊されたことで起きる症状です。

 

円形脱毛症は、自己免疫疾患が原因でなる場合もあると言われておりますが、その理由がまさしくCTL細胞による攻撃なのです。

 

その特徴は、軽度であればコインのような円形な脱毛斑ができ、その周囲はきちんと発毛していることが挙げられます。

 

これは、破壊された毛根が、限定された箇所だけであるため。

 

重症化したら破壊される範囲が広がっていき、脱毛斑が大きくなったり、たくさんの脱毛斑ができてしまったりします。

 

さらに重症化すると、毛髪だけでなく、全身の体毛すべてが発毛しなくなることもあります。

 

また、自己免疫疾患を含め円形脱毛症の原因としては、下記が挙げられます。

 

■自己免疫疾患
アトピー素因
精神的ストレスによる影響
遺伝的要素
出産後の女性ホルモン値の変化

 

近年、ある研究で毛根破壊が起きた部分からCTL細胞の存在が確認されたようですが、詳細については後述します。

 

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CTL細胞に関連する研究結果を徹底考察!

 

毛根破壊が起きた部分からCTL細胞の存在が確認された研究結果が「円形脱毛症に対するケモカイン、ケモカイン受容体阻害を介する新規治療戦略」として報告されています。

 

この研究は、浜松医科大学が行ったもので、同大学,医学部附属病院の講師である伊藤泰介氏が研究の代表者となっています。

 

下記が、CTL細胞と発毛、脱毛に関連する研究の概要です。

 

円形脱毛症病変部の毛包周囲には、著明なリンパ球浸潤が観察されました。

 

今回の実験を通して、その機序が「Th1細胞(ヘルパーTの亜群)」「Tc1細胞(CTL細胞)」の集合を誘引させるケモカインであるCXCL10が毛包周囲に強く発現し、また円形脱毛症ではそれに対する細胞走化性が亢進していることが明らかになりました。

 

急性期のみならず、慢性期でもCD8陽性Tc1細胞が持続的に浸潤。

 

この走化性を阻害することが治療に繋がると考えられましたが、治療ガイドラインにて推奨されている抗ヒスタミン薬にその阻害効果がみられることが判明しました。

 

つまり、CTL細胞は、ヘルパーTから受け取るサイトカインによって細胞分化し、攻撃性が増すということ。

 

 

さいごに|CTL細胞のまとめ

 

円形脱毛症で、その原因が自己免疫疾患であった場合、CTL細胞が毛根を攻撃している可能性があります。

 

しかし、CTL細胞の攻撃を止めるのは自己治療では困難。その場合の発毛対策は、病院で治療を受けるしかありません。

 

発毛しない状態が長く続いたり、箇所が広がるようなら、専門医の診察・治療を受けることをおすすめします。